ミヒャエルエンデの物語が子どものころから大好きです。

モモを最近また読み返しました。

モモは、シュタイナーの始めた人智学の中の経済学をもとに書かれた本と言われています。

エンデも子どもの頃、シュタイナー教育を受けたそうです。

モモのあとがきより

時間がない、ひまがない
こういう言葉を私たちは毎日きき、自分でも口にします。忙しい大人ばかりではありません。子どもたちまでそうなのです。
けれど、これほど足りなくなってしまった時間とは一帯なんなのでしょうか?
機械的にはかることのできる時間が問題なのではありますまい。そうではなくて、人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間、そういう時間がわたしたちからどんどん失われてきたようなのです。このとらえどころのない謎のような時間というものが、この不思議な物語のテーマなのです。
この現代社会において、巨大な情報産業社会にひとびとは、踊らされています。こうして、人びとは時間を奪われることによって、本当の意味での
生きることを
奪われ、心の中はまずしくなり、荒廃してゆきます。
それとともに、みせかけの能率のよさと繁栄とはうらはらに、都会の光景は砂漠と化していきます。


子どもも大人も、生きていくのが難しい世の中になりました。
あふれる情報、たくさんの便利なもの。
何を選び取るのか?

それは自分がどう生きたいかということにつながっていくのでしょうか?

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