ナルシストは外ヅラがいいです


よく聞きますよね。「まさかあの人が」とか「ぜんぜんそんな風に見えなかった」とか


ナルにとって周りからの評判ほど大切なものはありません。「優しそう」「すごいね」「頭いい」こんな言葉にすがってナルはどうにか生きています


ナルが獲物を洗脳するのもそのためです。優しい人格者なはずのナルが家では家族をネチネチ虐めてたなんてことが世間にバレたら、ナルは崩れます


でもナルは獲物を捕獲して手元においておく必要があります


だから家で起きるナルにとって都合の悪いことすべてが獲物のせいでなければなりません。獲物が自分を恥じて反省して落ち込んで、自分がダメだからこんなことになっていると信じ込まなければなりません


自分のせいなのだから、そんなこと周りに相談できるわけないと思い込まなければなりません


こうして獲物は口をつぐみ、ナルは家で思いっきり好き放題できる。外ではいい人として生きてゆける。ナルの需要と供給をがっつり満たすナルワールドを手に入れることができます


私も別居したあとですら、周りに本当のことを言えるようになるまでだいぶ時間がかかりました


あんな目にあってなお、ナルを悪者にしないように必死でナルを庇っていたのです


自分が悪かったのだから仕方ないと思っていました。ナルと離れて暮らすことに安心する自分に罪悪感を感じていました。ナルに申し訳ないとか思っていました


ナルの洗脳は執拗です


ナルの洗脳は根っこが深すぎます


実際私が少しづつ、少しずつ、やっとの思いでナルの正体を周りに伝え始め


まわりはびっくりしていました


「めっちゃくちゃ仲良かったじゃん」「ウソでしょ?あんな優しそうなダンナさんが」「すごく大事にしてもらってたじゃん」


自分のわがままで優しいダンナさんが振り回されてるんじゃない的ニュアンスを含む言い方する人もいました


子供のためにもう少しがんばれないの?と言われたこともありますが


未成年の子供がいて

専業主婦で

夫が高級取りで

しかも家族もいない海外で


別居を決心するのは生半可なことではない


この条件で別居という道を選ぶ人の背景には、ほとんどの場合もうこれ以上耐えられないほどの厳しい状況の中、何度も何度も何度も考えてまた考えて


それでも別居したい。全てを捨ててでも別居したいと思うほどの辛い現実があったのだと私は思っています


私がそうでしたから


私は正しい選択をしたと思っています