ツアー千秋楽。
私は今ツアーは鎌倉の初日、軽井沢、仙台に続いて4回目の参戦。
まずは殺人的な酷暑を乗り越えて、ここまで走り抜けてきた74歳に、敬意をしめしたいです。
今回、私は寝不足が続いていて、万全の体調ではなかったのだけれど、来生さんに元気をいただいた気がしています。
開場時間の30分前には、長蛇の列。
指定席なんだから並ばなくてもいいのだけどね。
会場のカナモトホールは3階席まである大きなホールですが、ほぼほぼ埋まっていたようです。
お客さんは男女共にやはり年配の方が多かった。
私の席は2列目、上手側ブロックの中央から3番目という席でRYUMEIさんの前くらいでした。
横(中央席側)はおひとりさまのオジサマが二組、反対側と前は年配ご夫妻?といった感じ斜め前は空席でした。
昔は前に空席があるとなんか悔しかったのだけど、「やんごとなき事情ができたんだろうな。こんな良席、空席にしてしまって、さぞや悲しいだろうなぁ」と思いを馳せるコトができるようになったのは、去年私も良席を空席にしてしまった苦い思い出があるから。
その空席に座りたいとは、ちょっと思ったけど、そこに人がいないコトでステージが良く見えたので良しとする。


今回補聴器のチューニングを、オリジナルで作ったコンサート用のやつではなくて、元々このアプリに入っていた「音楽」というプログラムにしてみた。
そしたら、かなり臨場感たっぷりですごく良かった。
オリジナルで作ったやつは「ノイズリダクション」をMAXにして周囲の雑音を入れないようにしてある。
落語会の時はコレがかなり有効に働くから、コンサートでもそうかと思い込んでいたわ。
なんだよ〜。コレで良かったのかよ〜。
である。
で、今までよりよくよく聞き取れたのがRYUMEIさんのコーラス。声の相性が良いのでしょう。と、今更ながら。
素敵なハモリが鮮明に聞き取れたように感じます。
んでね、イージードライバーの「すれ違う車が〜」の後の「イージードライバー」っていうの、RYUMEIさんの歌声だと思っていたんだけど、よく見たら歌ってないのよ。
もちろん来生さんが歌ってるわけでもない様なんだけど…。
あの声は誰の声?と、思った。来生さんの声?
ステージには垂れ幕が4枚。
「おお。コレはシルエットの演出ありか。」
と期待しましたが、期待していた演出ではなかった。
まあ、素敵な照明演出ではあったけど。
色々な模様を映し出すにしても、ベタにホリゾントだけよりも立体感がある感じになってたので良かったんじゃないかな。

以下セトリは、来生さんの住む街に実家がある、札幌住在の落友さんTさんのFacebookよりコピペさせてもらいました。
【来生 コンサート Stand Alone 2025~Acoustic Tracks ノスタルジーへの誘い~】Vocal/Piano:来生たかおDramPercussion:野呂尚史
Guitar/Chorus:RYUMEIPiano/keyboard:山崎教昌
セットリスト
1.坂道の天使
2.Goodbye Dream
3.風の忘れもの
4.水の抱擁
5.スローモーション(中森明菜提供曲)
6.ムーン・ライト・スウィム
7.Easy Drive
8.あしたの風
9.二人の場所
10.とめどなく
11.恋衣(林部智史提供曲)
12.浅い夢
13.はぐれそうな天使(岡村孝子提供曲)
14.夢より遠くへ
15.Goodbye Day
16.愛をあずけて(清原正姫提供曲 アニメ「小さな恋のものがたり チッチとサリー初恋の四季」主題歌)
~アンコール~
17.夢の途中
18.風と共に去りぬ
19.Much more…
このセトリで4回目。
毎回思うことがちょっとづつ違うのは、私の中の心の引き出しのいろんなところを刺激されるからなのかなぁ。
今回最初の三曲くらいで頭に蘇った光景は、まだ来生さんの音楽とも出会ってなかった子供の頃、父の膝に座って物語を読み聞かせてもらった時の光景だった。
歌詞と連動してるわけでもないし、何故にあの光景が浮かんだのかは私にもわからない。
来生さんの歌声とメロディーだけで、見事にノスタルジーに誘われてしまったのだろうか。
うちは読み聞かせは母ではなく父だった。
父の声や話し方が大好きだった幼き頃。
末っ子だったので、結構大きくなるまで読み聞かせしてもらっていたような記憶がある。
このポスターの言葉、
「短編小説を読むような、
美しい水彩画を見るような」
に「古いアルバムをめくるような」を加えたい。
音楽は古い記憶を呼び起こすきっかけになる。
楽しかった思い出はより華やかに、切なくて悲しい思い出さえも、優しさのオブラートで包んで。

私は来生さんのアルバムを全て聴き込んでいるわけではないので、コンサートに行くと最低でも2、3曲位は馴染みのない曲があるのだが、同じツアーで複数回参加出来ると、全ての曲が、耳に馴染んでくる。
歌詞を覚えているわけではないので口ずさむことは出来ないが、なんとなくメロディーがすんなりと入ってくるかんじがする。
それは来生さんのメロディーに一貫性があるからだと思う。
トークではデビュー当時のコトを色々。
最初に爆発的に売れていたら、ここまで長くやってこれなかったかもしれないと仰っていました。
何が人生の成功なのか?短期的に見ただけではわからないってことですよね。
でも、そうなるべくしてそうなった、ような気がします。
うまく言えないけど。
あとは映画「パーフェクトデイズ」の話しをだいぶされてました。
「良い映画」として、来生さんが語るのが「国宝」とかじゃなく「パーフェクトデイズ」なのが、私的にはとてもしっくりくるんですよね。
「パーフェクトデイズ」、観たいとおもってて、まだ観れてないのですが。
30年来掃除を生業として生きてきた私が観なくてどうする?と、公開当初から思ってたのに、タイミング合わなくて見損ねちゃったんですよね。
友達が観に行ってて感想を聞いて、「あ〜、コレは好きな世界観だ」と、思ったのです。
落語に例えると「芝浜」じゃなくて「替り目」的な。
って、分かりづらいか。
まだ観てないので、観れたら改めて感想書きたいと思います。いつになるやら。
そして来生さんにとっては日常を描くならタバコを登場させないと不自然に感じるとのことでした。
パーフェクトデイズの主人公がタバコを買うのを見て、余計に気に入ったみたいなコトを言ってました。
確かにあの年代の男性を描く時にはやっぱりタバコがある方がリアリティがあるかも。
映画や物語の世界でまでも、タバコを抹殺しなくてもいいんじゃないか?とは、私も思います。
最後に50周年アニバーサリーコンサートのことを。
そして、「来年も来れたら良いなぁ」と、仰ってくださいました。
きっと、きっと、来年もいらしてください。
あ。ブロ友のAさんが、最後の曲が終わってからアンコールの手拍子になるまでの時間について書かれていたので、気にしてみました。
札幌では拍手がそのまま割とすぐに手拍子になってました。
で夢の途中の音楽が始まるタイミングで手拍子フェードアウトって感じでしたかね。
私手拍子あまり得意じゃないので、来生さんが登場した時点でエア手拍子にしましたが。
なんだかとても締まりの無いライブレポになりました。
自分の表現力の貧しさに、哀しくなってしまいますが、今思うコトをとりあえず。