ちょっといろんな片付けもしました。
衣装小物も洗濯して、
着物も全部出して、
感慨深いなぁとしみじみ。



以下は少しネタバレも含みつつ
振り返ります。


今回、あまり期間こそあきませんでしたが、
L4から、一昨半分の休養を経て、
短いやん!ってツッコミは置いといて、
今回が大袈裟ながら隠れ復帰公演となりました。

なのにも関わらず、
おかえり!と言ってくれた方々が多くて、
その度に、また舞台に立てて良かったと、
本当に心から思いました。
また見て欲しいと思う方も、
また共演したいと思う方も、
本当に本当に、感謝しきれないぐらいの気持ちを伝えます。






さてはて、
今回、頂いた役、
「つむぎいと」タイトルにも入っております
「いと」ちゃん。
ネタバレも含む意味を込め、
「藤堂いと」ちゃん。
藤堂平助の姉でした。

今回、どうにも今まで、戦う女が多かった井上は、死ぬほど苦戦しました。
守られる事に疑問を持ったり、対抗意識を持ったり、ひたすら強い強いと言われ続け、
ヒロインとはなんぞやを研究し続けました。
でも結果として、やはり私は、少女漫画にはなれませんでした。
でも私としては、今回演じる事の出来たいとちゃんが、私の中で一番腑に落ちたのです。


結局守る事が出来なかったのにも関わらず、私を長屋においてくださった長屋の方々は、本当の本当に、いとの家族でした。


いつも本物の母かって思う勢いのとせさん、本当に温かかった。
はなちゃんこと、南とは、L4から引き続き家族なんですよね笑
面白いことに、「南の本物の家族に、まるで家族のように面倒を見てもらってる私」ってのは、L4の時と同じなんですよ笑





血縁者である平助の事は、本当にあの場において一番大切なんだなと、今回やりながら思った次第。大切だからめちゃくちゃ怒るんです。
2人とも念頭にあるのは「何で危険な目にあうのにそんな事するの!!」って考えがぶつかってるんですよね。ブラコンシスコンです。
藤堂は気が短い、沸点が低い、なんて話をしながら、実は怒り方も、拗ね方も、甘え方も何気に似てたんですよねあの2人。
2人で身長競い合い図。これ、2人とも必死こいて爪先立ちしてるんです(卑怯な姉)



本当にね、いとさんは、気が強いんです。
山南さんに「強気なのは宜しくない」と言われたから、ぐぬぬ。ってなって、二度目会う時にはめちゃくちゃ優しく「訳:早よ帰って下さい」を繰り出したり。
もうなんかね、強い子なんです。


でもね、あれだけ刀へネガティブな思考があるからこそ、平和への執着って強かったんですよね。
だから、その強さをもってして、寛治さんを信じ抜く事に決めました。
平和な世界、全てを託すための羽織、
あの後、皆に幸せになってほしいと、
史実があっても、只々皆に幸せになって欲しい世界でした。



とても繊細な、盲目の役。
初めて、これ以上ないくらいに視覚と言ういつもフル活用する器官を最小限にしての芝居。
勿論至らぬ点は多々あったと思います。
それでも今回、戦う道具を手にせずに、
歯がゆい思いをしながら得たこの感覚は、
とても貴重な体験だったと思うのです。


やはり、お芝居は、楽しい、
至らない所がまだまだ多くて、
でも早く新しい子にも会いたくて、
色んな人にも会いたくて。


どうかどうか、
これからも、
会いに来て欲しいのです。
皆様のお顔が見たいのです。
私目的じゃなくても構いません。
どうかご挨拶を、
会って言葉を交わしたという、
思い出をどうか私に下さい。


これからも日々精進。
自分も楽しいという事を忘れず。
またお芝居をして行きたいと、思います。


時間を見つけて、
今度はキャスト紹介できたらいいなー。  


関わって下さった、
スタッフの皆様、キャストの皆様、
ご来場頂きました全お客様。
本当に本当に、この度は
ありがとうございました!!



参画自由  
第10回公演「つむぎいと」
いと役  井上美沙紀