まず、長くなるよ!
語りきれないもん。
全部ルゥリィと私からの目線で書いてるよ。
少しずつ少しずつ。整理しなきゃ。
私が語らなきゃ、
この子の想いを語れる人は居ない。
この世にルゥリィの想いが、出る事はない。
自己満でいいの。
私が初めて出会った、
その子は私と真逆の性格だった。
出来るわけないって想い続けてた。
それが今では、
一生離れられない存在になった。
【アガルタステップ】
私は約17歳。そこそこ年齢いっていたんだけど、
実験に使われた関係で、年齢より頭が弱い…幼い頭脳になってしまった子だったの。
でも、本当にフォード至上主義でね。
フォードを悪く言う奴全員敵だったね(笑)
【L4ZERO】
ルゥリィには友達が出来ていた。
ネルネ。ようやく一緒にはしゃげる、女の子として、仲良く出来る存在。大事かどうかなんて言わずもがなだよ。特別な友達。
ワカバとリグレスと、アオバがいる、あの家に帰ってくるのが大好きだった。
あの事件が起きるまでは。
そこで私は、全て失った。
フォードは、助けてくれようとして、
私を先に逃がした。
私は信用した。フォードは無敵だもんね!!
信用して信用して、背中を見せた。
そして目の前で、私の家族同然な人達が
死んだ。さっきまでご飯食べる約束してたのに。
そして…それを目の当たりにする特別な友達を、助けることが出来なかった。動けなかった。
後悔、した。
そして私の手元に残ったのは、
言葉を喋る事なく、苦しい思いを続ける、
私の家族。私のこの世で一番大切な人。
私と仲良かったことを全て忘れてしまった
私の特別な友達。
ルゥリィ「さん」、突き刺さる。
私は、フォードを助けるためだけに、
強くなった。直す方法探す為に、
守られない強い存在になる為に。
そしてタッグではなく、
ソロで仕事をする様になった。
そして、ウツギと相談して、
私はネルネに近づかなくなった。
私がそばにいてうっかり、あの辛い事件を思い出して欲しくなかったから。
だから、特別な友達とも離れた。
ただの同業者になった。
【L4】
フォードは、起きない。
ネルネは、相変わらず私の事をルゥリィ「さん」
って呼ぶよ。
そんな中私は、悲しいハウンドに会った。
「ジキルジャレッド」
忘れる事はないよ。
私が、あの人と同じハウンドである貴方を、自分の手で選んで殺したんだから。
私は貴方を助けられたのか分からない。
エゴだとしても、やった事は変わらない。
だから貴方を絶対に忘れない。
L4BLP
本当に、本当に、
嘘の様だった。10年。
貴方が眠りについてから10年。
私の手はもう血塗れで、一人で躊躇うことなく命を奪える人間になってたよ。
貴方の部屋で毎日言う、おはようも、いってきますも、体に馴染んでしまったよ。
定期的にね、ノリコが連絡くれるんだ。
フォードの事も、私の事も心配してくれる。
報告書は書くの、相変わらず苦手だけど助けてくれるよ。
私にはお母さんがいっぱいいて幸せだ(笑)
でもね、
私の全部の力を使ってもね、
貴方を助けられなかったんだ。
弱かったの、まだまだ。
でも、私の希望が断たれたと思った時、
貴方は変わらずに言ってくれた。
「おはよう」
この時の感情は、
もう言葉になんか出来ない。
覚えてもない。
でもね。
「おかえり。フォード」
血塗れになっていく私を見せて、本当にごめん。
でも、
貴方のおかげで、
私はジキルの様に…
彼を殺さずにすんだよ…。
真っ赤に汚れた私の手を、
もう、そうしなくていいって、
貴方が許してくれた。
だから私はもう、
守る為に戦う。
貴方を助けてくれたテイルも言ってた。
だから私は、傷つけるだけの手段には、
もうならない。
フォード、貴方が居てくれるから。
だから私は、
汚した手の分だけ、
その人たちの事は死んでも忘れないよ。
私ももう、誰も手放さない。
いっぱい、
いっぱい、
褒めてもらうんだ。
フォードに、
褒めてもらいたい事いっぱいあったんだ。
んで、おかえりのパーティーするの。
皆皆呼んで。
ボロボロになった部屋を片付けて。
今度は、笑顔で皆を誘うんだ!!
んでねんでね。
皆に私の料理振る舞うの!!!
カップラーメン!!!!
長年、私と一緒にいてくれてありがとう。
多分、貴方が私の体から出ていく事は、
無いね(笑)
だから一緒に生きていこうね。
この作品を全部見届けた人として、
全ての歴史を背負って、これからの私と、
まだまだ一緒に生きていこう。
貴方だけは、切る事も、置いてく事も、
出来ないみたいだから(笑)
本当に、本当に、ありがとう。
いつかまた板の上で会えたらいいね、
ルゥリィ。