命の選択。


私は小さい頃の夢は、

『ムツゴロウ王国』で働くことだった。


なので、少しでもムツゴロウ王国に近づけようと、色々な動物をたくさん育ててきた。


動物と一緒に生活するのは、心が満たされて、とても楽しいのたが、必ず別れの時がくる。


ハローとグッバイはワンセットだと頭では理解していても、お別れの時は悲しい。何十回経験しても、悲しいものは悲しいのだ。


交通事故で即死の子や、20歳近くまで生きて老衰の子は、飼い主側に命の選択はない。


だが、愛するペットが病気になった時、

飼い主側に『命の選択』が委ねられる。


過去の例①

知り合いの犬が糖尿病になり、合併症で様々な病気を併発し、明日あさって死ぬかもしれないと病院で言われた。治療のしようがないとのコトで、その子の飼い主さんは『安楽死』を選択した。が、「殺すならウチにちょうだい」と言って、梅ちゃんを貰い受けた我が家。


梅ちゃんは治療をするコトも出来ないくらい検査でヒドイ数値を叩き出していたにも関わらず、我が家に来てよっぽど楽しかったのか、貰ってからまる1年元気に生きまくって、最期はゴハンたっぷり食べて、他のワンコ達と庭でお遊んでいる時に、「キャン」とひと鳴きして、コロリと天国へ旅立った。


梅ちゃんの前の飼い主さんは、とても優しい人だった。

だから、梅ちゃんがこの先苦しまないように、との思いで『安楽死』を選択したのであろう。

が、『生きる』コトを望んでいた梅ちゃんは、最期のさいごまで生き生きした目をしていた。




過去の例②

私の家の前で見ず知らずの野良猫が車にひかれて血まみれになっていた。グッタリした猫を抱えてすぐに病院へ行った。猫はとても苦しそうだった。病院の先生が、「脳がつぶれているので、治療のほどこしようがありません、生きているだけで痛くて辛い状態です、どうされますか?」と私に聞いてきた。

私は血まみれで、痛みでゼェゼェ息の荒い鬼のような形相の猫を見て、泣きながら「安楽死させてあげてください」と、病院の先生にお願いした。

点滴で安楽死させている時に、その子の小さなお手々を握り、「もうすぐで楽になるからね、ごめんね」と号泣した。

痛みと辛さで鬼のような形相だったその子は、みるみる穏やかな顔になっていった。

最期に、泣きながら「次、生まれ変わったらまた会おうね」と、その子に言った。

私はあの時、命の選択を迫られ、私の意思でその子の命を絶った。




過去の例③

コレは本当に最近の出来事、愛犬老犬チーが14歳の時、胸あたりに腫瘍が出来た。

素人目に見ても、癌腫瘍に間違いなかった。


チーは7歳の時、子宮内膜症で腫れ上がった子宮を全摘出した。

1年経って、チーの健康診断で病院を訪れた際に、病院の先生に、「この先、乳がんになるリスクを減らすためにも、乳腺も全摘出した方が良いですよ」と、アドバイスされた。

でも、チーの元気で健康な体にメスを入れるのが怖かった私は、乳腺を摘出しなかった。


そして、14歳になったチーは、乳がんを発症した。


私は後悔した。

あの時、乳腺を全摘出していれば、癌にならなかったのに、、、と。


私達人間はいつも命の選択を迫られる。


14歳で癌を発症した愛犬老犬チー。

癌なのに、とても元気で食欲旺盛なチーを見て、私は決断した。


チーは病院が大嫌いな犬だった。

病院に一歩入るだけで、この世の終わりと思うくらいブルブル震え、息も荒くなった。


私は決断した。


高齢犬だから、全身麻酔出来ないし、当然手術も出来ない。抗がん剤を投与して副作用で辛い思いをするするくらいなら、一切治療はしないでおこう、と。


高齢の場合、人間と同じで癌の進行がとても遅い。


万が一、少しでも痛がるようなら、痛み止めの治療は受けようと思ったが、チーは全く痛がる様子もなく、毎日楽しそうに自由に生きた。


私も、癌じゃなくても、14歳と言えばもう寿命なので、いつ死ぬかわからないから、毎日毎日あり得ないほど可愛がり、毎日毎日美味しいものばかり与えた。


すると、チーは『生きたい願望』が強くなったのか、癌が発症する前よりも、元気なばーさん犬になってしまった。


もともと野菜好きな犬だったので、癌が発症してからは、美味しいお肉以外に毎日ブロッコリーを与えた。

ブロッコリーには癌を抑制する成分が入っているって、前にテレビで観たコトがあった。


チーはやりたい放題、自由に生き、最期の方は少し痴呆症になったが、死ぬ2日前まで、ササミ肉や、鮭の切身、ブロッコリーなどパクパク食べまくった。


がん細胞は私のこぶし位まで大きくなり、破裂もして、血や膿が出まくったが、本人は至ってケロッとしていて、16歳の誕生日に作ってあげたスペシャルゴハンもペロリと平らげた。


16歳の誕生日から、2ヶ月後、チーは天国へと旅立ったのだが、癌で死んだというよりは、老衰で死んだ感じだった。


天国へ旅立つ数時間前のチー画像下矢印下矢印
チュール食べてお水いっぱい飲んで、
気持ち良さそうにスヤスヤお昼寝中。
会いたいな、って今でも毎日思う。


私達人間は、いつも命の選択を迫られる。



私を含め、飼い主の皆さんはいつもペットの気持ちに寄り添った上での選択だと思っている。


そこには正解も不正解もない。


ただ一つ言えることは、

最期の時に、飼い主さんが側にいてギュッと抱きしめながら天国へと旅立った方が、ペットも飼い主さんも、心残りがないかな、ってコトくらいです。


なぜならば、私、過去に病院で息を引き取った愛犬が2匹いて、一人(匹)で旅立たせてしまった後悔を今だに引きずっているからです。

その当時は、お金いっぱいかけて治療すれば、どうにか治るんじゃないかと思っていたのです。


しかしながら、生きる為に必要なコトって、『高額な治療』より、『生きる気力』なんだなと、我が家のペット達を代々見てきて気付きました。


まぁ、ペットだけじゃなくて、人間にも言える事ですがね。不登校で目が死にかけていた我が息子も、楽しい毎日の中で心が生き返ったので(笑)

『高額な教育費』より、『生きる気力』みたいな。

ハハハ。



さてさて、

命の選択を迫られた時、皆さんならどうしますか?





では皆様、本日も良い1日をお過ごし下さいませキラキラキラキラ


またね犬猫ハムスターねずみうさぎ鳥うお座パー





毎日楽しく元気に生きてくださいラブラブラブラブ
ハンバーガーソ・イングク氏ラブラブラブラブ




 



 可愛いペット達を受け入れるためにも、

見送るためにも、飼い主が元気でいないとグー!!


 あれ?

もしかして、あの時の野良猫が、うちの野良猫息子、、、、

いや、まさかねー。

ハハハ。