人形は遠足で推理する (講談社文庫)/講談社
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本日二冊目は我孫子さん『人形は遠足で推理する』です。
腹話術の人形、鞠小路鞠夫シリーズの第二弾。
『本陣殺人事件』でちょっと頭がコチコチになったときには、
さらりと読めて、クスリと笑えるユーモアミステリがいいですね(・∀・)
 
前回は短編集でしたが、今回は長編。
保育士の妹尾睦月は園児たちと行く遠足に、
好意を抱いている腹話術師、朝永さんを誘います。
鞠夫の茶々はあったものの、あっさりOK、
当日二人分のお弁当をこしらえ、遠足に望みます。
 
しかし、バス停にやってきたバスに乗り込もうとした瞬間、
警官に追いかけられていた男がバスに乗り込み、
そのままバスジャック犯と化してしまいます。
どうやらその男は、殺人の嫌疑がかけられている模様。
昨日泥酔して帰ってきて、今朝起きたらベッドの横に友人の銃殺死体、
自分の手には身に覚えのない拳銃。
そして部屋は完全な密室。
 
バスには30人余りの園児と、妹尾、同僚の野坂、
朝永の他に、一人の老紳士が乗っていた。
犯人が動転して紳士を撃っちゃったり、
運転手が途中で逃げたりとだれることなくハラハラできます。
今回も鞠夫が途中でフェードアウトして、事件が長引きます。
 
さて、密室の謎ですが、これはあまり重要ではないと思います。
密室の描写があまり丁寧でない(というか部屋が簡素すぎて説明すべき点がない)
事からして、トリックなどではなく男の友人は自殺か、
瀕死の状態で自分で部屋に鍵をかけたのかな?とある程度予想できます。
(案の定私はできてませんけどね!)
男の友人はヤクザで、敵の組(光進会)の頭を狙うも
ボディガードに返り討ちにあったらしい。
 
友人の復讐のために光進会の組長を連れてこいと要求する犯人ですが、
実は撃たれて怪我をした紳士が組長wwwお前モブじゃなかったんかw
しかも鞠夫にはそれがあらかじめわかっていたご様子。
今回のメイン推理はこちらじゃないでしょうか。
ヤクザの友人、坂崎輝美が男だと知っていたという理由で、
もともと目をつけていたんですねーなるほど(ノ゚ο゚)ノ
 
全然関係ない話ですが、このヤクザの組長、
二宮和也っていうですよね。(「かずや」です)
発表された年に嵐さんはまだ結成されていないから
もちろん偶然だと思いますけどねw
 
さて、この作品のラストでお互いの気持ちを告白する二人!
イイ(・∀・)恋愛もの苦手な私ですが、
ここまでお互い初々しいと微笑ましい(´∀`*)ウフフ
この二人には幸せになって欲しい!
そして二宮さんの息子さんにもレギュラーになって欲しい!