今週は忙しくなかなか更新できなかった~
どうも、少し海で無理して体がガタガタ 賢者です。
先週、久々に大波の乗りチューブをメイク!
おそらく体力的に今年が最後だし、感動したのでショートストーリーにしてみました。駄文、誤字脱字お許し下さい。
AM3:30 ブ・ブ・ブ・ブ・・・だれだこんな夜中に・・・
後輩「賢者さん久々にチューブ来てますよ~」
先日急な仕事で夜中まで仕事していましたがすっかり目が覚め急いで支度を・・・
いつもの海への道、本当は遠回りなんですがお気に入りのルートが、眼下に海を見下ろす森のルート
道が数回曲がっており両側が森になっているため最終コーナーを曲がらないと海が見れない、
はやる気持ちを抑えて最終コーナーへとハンドルを切る・・・
コーナーを曲がると同時に波が姿を表す。
やや荒れた海面の向こうに頭を越す波が・・・急いでウィンドウを開け放ったとたん「ドーン」崩れさる波の音が聞こえる。
「ドクン、ドクン」鼓動が大きく、早くなる。
車を止め準備をすると念入りにストレッチをする。
準備は完了した。後は心の準備だ・・・海をゆっくり眺める。「心の中では早く行っちまえよ」「最近の体力でいけるのか?」と葛藤する。
2分・・・3分・・・5分・・・よしGo for it(有名なサーファー用語です。それ(波)に行くのか?を自問し覚悟ができた時にGO for itするのです。)だ
波打ち際に立ち入るタイミングを計る。波の周期を計り合間を狙って海へと駆ける、
ショアブレイク(波打ち際で崩れる波の事)が意外にでかい・・・
まかれると水の下に隠れた岩にたたきつけられるほどのパワーがありそうだ。
ショアブレイクが途切れた「いまだ!」腹ばいになり全速力でパドルをする。前方から来るショアブレイクが板の下を通り
後方で轟音、石が巻き上げられ「ガン・ガン」と音をする。
油断はしてられないさらにパドルスピードを上げラインナップへと急ぐ。
息が上がり始めたころ海面が穏やかになりラインナップポイントへついたことを教えてくれた。
後輩が目ざとく見つけ
後輩「賢者さーん、息上がってますよw」
賢者「うるせーw、しかし頭以上の波は久々だな・・・すでに疲れたw」
後輩「年ですね~ニヤニヤ」
無駄話をしているところに形の良い波が!でかい・・・頭どころか頭2個くらいか?波が入ってくるたびに水平線が見えなくなった。
堂々と入ってきた波はラインナップポイント近くになると掘れ上がりライオンの牙のように立ち上がってさらにサイズが上がっていく
時折吹く岸からの風に吹かれ立ち上がり薄くなった波上が風にあおられライオンのタテガミのように舞いあがる。
そしてブレイク・・・波の立ち上がりがピークを越すと轟音と共に牙が振り下ろされ海面へとつきたてられる。
掘れ上がった波は突き立てられた牙との間にバレル(チューブ)を形成している。
2・3回波をやり過ごしリズムを体に刻む。
そして・・・きた、狙うべき波が悪魔の様相を呈し無言で迫る。よし、覚悟を決め波と歩調を合わすようにパドルを開始する。
波がさらに近づき腕のスロットルを全開にする。ボードのテールが持ち上げられ滑降の体勢にに入る。
波上部からボトム(波のふもと)をうかがうと2階位の高さがある。不意に恐怖心がわき腰が引ける。しまった・・・、と思ったらもう遅かった・・・
立ち上がりすぎた波はテイクオフの勢が整っていない体を巻き込みながら牙を海面へと突き立てる。
海底へと引きずり込まれ洗濯機のように巻かれ海底へとたたきつけられる。
もがき海上へと戻りすぐさまラインナップへと戻る、後輩はもう笑っていない、セッションが始まると真剣勝負なのだ、今日の波は冗談が通じるほど甘くない。
後輩へと目配せし無事を伝えると後輩がスタートした。上手い!猫のようなしなやかできれいなフォームでテイクオフすると波の向こう側へ消えていった。
帰ってきた後輩がチューブはできるけど少しブレイクが速くて入るのが難しい。でもチューブはかなり深く、よさそうだとのこと。
その後、数人のサーファーがテイクオフしている間に私の息が整った。よし、リベンジ
テイクオフをスタートさせる。さっきの失敗を生かしパドルのスピードを最初からフルスロットルに、ボードのテールが持ち上がり滑降の体勢が整う。
すばやく体を起こしテイクオフの体勢に、膝を落とし限りなく重心を低く保つと板はボトムへと滑り始める。ボトムへと着くや頭上から侵入者を拒もうと牙が振り下ろされる。
いまだ、板を蹴り込みさら牙を避けるように内部へと・・・「ドン」轟音と共に牙が振り下ろされた。
「シーン」一瞬の無音・・・頭上、左右全てが緑色の光に包まれ無事グリーンルーム(チューブ内部)内への不法侵入が成功したことを伝える。ほんの一瞬のファンタジー世界に酔いしれる。
酔いしれていると後方からそよ風が吹き始めグリーンルームへの不法侵入がばれたことを伝える。
一瞬のそよ風の後、突風へと変わり同時に爆音がグリーンルームへと響き渡る「ゴゴゴゴドドドドド」後方からグリーンルームが崩れ内部の空気がルーム出口へと向かい
押し出されるのだ(スピッツ)。頭の中で「GOGO!」とまくしたてる。アドレナリンが「ジュルジュル」と音を立て噴き出してくるのがわかる。
不法侵入者は捕まると凄まじい拷問に会うのだ。
アドレナリンを燃料に眉間の当たりが発火し火の玉となり全速力で出口へと向かう。
「ドン」
弾丸さながらにスピッツと共にグリーンルームから飛び出した。空と泡立った海面で無事現実へと帰還したことを伝える。
思わずガッツポーズをとる。先ほどいたラインナップで後輩がガッツポーズで私を迎えてくれた。
結局その後にチューブはメイクできず、何度か波に巻かれ、ニコニコで上陸、気遣って一緒に上がってくれた後輩が心に沁みた。
陸では小僧が駆けだし飛びついてきた。
小僧「俺も乗れるかな?」
賢者(のれるさ・・・ひたむきに練習しトレーニングし、ずっとサーフィンを愛していれば)
最後に膝が限界で大波は今年が限界かな?それでもここまで(34)まで挑戦させてもらえた環境、仲間へ最高の感謝、尊敬を抱く。
そして、挑戦する日は決まって膝に気合を入れてくれる小僧二人に最高の感謝・感謝
これからも海以外でもGO for it・・・