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 デボラ・レヴィ〈著〉

 25歳のソフィアは、全てを見失ってしまった。人類学の博士号取得を断念し、原因不明の病で歩行困難になった母親の介護の為に英国から移り住んだ南スペインの砂漠と海岸に挟まれた小さな村。ソフィアにとって母親も精神的な支えで、お互いに依存しており、母娘は雁字搦めであった。主治医のゴメス(ヤブ医者に母のため、イギリスで住んでいた家を抵当に入れてまで高額の治療費を捻出し、この地で開業する医師ゴメスの手腕に賭けたのだ)はそんな二人を心配していた。そして、自分のルーツとアイデンティティを確かめる為に思い切った行動を起こした。心の片隅にあった母親との確執や幼い時に離れた父親への思い。隅々に散りばめられたギリシャ神話が重く深い。

主人公は、母の足が麻痺してるわけでは無いことに薄々気づきながら、気づかないふりをしているところが読んでいて苦しかった。

アテネに父にいきます。が拒絶しない関係だけ。

彼女は自分自身を取り戻すことは出来るか?