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白尾 悠 著

アメリカの大学に留学した英語が得意な主人公は、まずネイティブな人々の英会話についていけなくてがコミュニケーションが上手くいかず孤独を感じていた中、様々なマイノリティの学生たちが運営する学生食堂に出会って、はじめは自分の至らなさ落ち込むも、自分自身を見つめなおして少しずつ成長していく物語です。自覚的な差別は当然ですが、無知から生ずる無自覚な差別が人種間では自然に生じていることに気づかされました。また、日本人としてのアイデンティティや、偏見・公正についても考えさせられました。20年ほど前が舞台ですが、分断が進む現在に生きる私たちが読むべく、良質な感動作です。現在のアメリカでも分断された人々は自分たちの声を聴いてくれる人々のコミュニティーをつくりやがて集団としての塊となり力を持ち出すとそれをかじ取りする人が現れて・・・・・やがて。
むかしから人種、階級、出身地、性別、学歴、宗教、いろいろなことが差別の対象になり、そのなかで当り障りのないように生きているアメリカ人。
エレベーターの中で二人になった時はあいさつをする。アイコンタクト。必ずしますね。あなたに危害は加えないよ。いう社会ですから。 アメリカの社会ですよね。
差別されやすい人々が守られたコミュニティーを持つことで。ある意味その組織そのものが逆差別を生む可能性もあるのでしょうね。
いろいろ考えさえる本でした。