監督:ナンニ・モレッティ
幸福は美しいものとは限らない。
失って初めてわかるのが、
本当の幸福だと教えてくれた。

ローマの高級住宅街。同じアパートに住む3つの家族。
顔見知り程度の隣人の扉の向こう側の顔を誰も知らない。
ある夜、建物に車が衝突し女性が亡くなる。運転していたのは3階に住む裁判官夫婦の息子アンドレアだった。2階のモニカは夫が長期出張中のため一人で出産のため病院に向かう最中で、2階、モニカの孤独
冒頭のシーンでアンドレアの事故を目撃したモニカです。同じアパートメントに住んでいることから目撃した事故の事実と隣人関係に悩む話かと思っていましたがまったく違っていました。そもそもアンドレアの事故自体が映画の中で大きな問題として扱われていません。

モニカの夫は仕事のために時々帰ってくるだけでほとんど家をあけています。モニカはひとりで子育てしています。3階のドーラに助けを求めるシーンがワンシーンあり、そのとき毎日子どもと二人だけで誰とも話さないと、その孤独感を語っています。
さらにモニカは自分の母親が自分を生んだ後に精神不安定になり、現在も入院していることから自分もそうなるのではないかと恐れています。母親を見舞うシーンがあり医師から遺伝はしないと言われても不安は消えないようです。
もう一つあります。なぜこんなややこしい話を入れ込んでいるのかと思いますが、夫とその兄の関係がよくありません。そもそも夫の仕事がなんなのかも曖昧なのに、その上兄が投資関係の仕事で詐欺を働き、指名手配されるという話を入れています。
モニカは、その兄が夫の留守中にかくまってくれとやってくる妄想をみます。兄は自分たちが不仲なわけはモニカの存在だと言い、ベッドの上で性的なトークを交わします。1階の夫婦は仕事場が崩壊したので娘を朝まで向かいの老人に預けることにした。後日、認知症の老夫と娘が行方不明になりルーチョは娘に何か起きたのではと疑念を持ち始める。小さな選択の過ちが、予想もしなかった家族の不和を引き起こし、彼らを次第に追い詰めていく。彼らが手にする未来の扉を開く鍵とは?スリリングな展開に目が離せなくなる。フランチェスカは道に迷ったからと言っていますが、ルーチョはレナートが娘に性的いたずらをしたのではないかとの妄想にとらわれます。一度思い込んだものはなかなか頭から離れません。フランチェスカが否定し、警察がその痕跡はないと否定し、フランチェスカを診察した分析医が否定してもルーチョの思い込みは消えず、その後入院したレナートの病室に忍び込み、本当のことを言え!と首を絞めることまでします。
老夫婦の孫のシャルロットが祖父母を訪ねてきます。ルーチョのこともよく知っているようです。シャルロットはルーチョを異性とみてます。シャルロットは祖母がメールに真実を書いているので見ればなにかわかるかもとウソをつきルーチョを家に誘います。シャルロットはいきなり衣服を脱ぎます。ルーチョは服を着なさいと諭しますが、泣き始めたシャルロットを慰めるうちに性行為に及んでしまいます。
シャルロットはその後もルーチョのことが好きだと迫りますが、ルーチョは拒否します。レナートが亡くなり、そしてルーチョはシャルロット(の家族?)から告発され裁判になります。このあたりでシャルロットの母親が登場していたかも知れません。
5年後、無罪の判決が出ます。シャルロット(の家族)は控訴すると言います。どういう経緯だったか忘れましたが、
結局控訴はされていません。
平和な高級アパートで暮らす家族たちの関係が交通事故に余つて崩れていく。
