Pip-tale -155ページ目

りんごの王様は南国にいる


Pip-tale

この甘くて すっぱくて サクサクしたリンゴは

誰かが送ってきたものよ。

どこから来たのか 分からない リンゴ

わたしが予想するにはね…
Pip-tale
きっとリンゴは丸い体に隠してる

細い手足を出来るかぎり伸ばし 小さな顔をあげて

それはそれは 偉そうに 南国の王様をやっていたのじゃないかしら

丸い丸い その体には ボタンがいかにも立派そうに

出っ張ったお腹の上に 並んでくっついている

頭には 王冠のように 花粉を付けて

ゆっくり ゆっくり 歩いてたんだわ

Pip-tale

ぷくぷくした豆

母さん 毎日 豆を 煮る

毎日 毎日 赤や白の 豆を 煮る


夜 水の中で寝た シワシワの豆たちは

朝になると お鍋の中で 湯気をたて

ぷくぷく

ぷくぷく

あっというまに ころころお豆になっちゃった


夏 かかしのように ぺったんこだった わたしは

昼になると 夕方になると 夜になると

ぷくぷく

ぷくぷく

豆を食べ ころころお豆になっちゃった! 


ああ、 おじいさん! わたしは 今

ぷくぷく ぷくぷく 幸せな 冬の日を 過ごしてます

挿絵


Pip-tale-小人


朝の日差しを浴びた、煙突から出てくる白い煙が

もくもくと物語の人物を取り囲む。。。

妖精のとんがり帽がヒョコヒョコと

見え隠れ


Pip-tale-親方
これは親方がネズミを捕まえて満足そうなところ…
Pip-tale-兄貴
これは…先輩の掃除夫!



なかなか主人公は姿を現してくれない…


また描きます☆