Pip-tale -144ページ目

滑ります!

車窓から

潰れた白い吹雪が窓を斜めに打ち付ける

錆びた茶色の
針金みたいな木が
スピードを出して滑り去って行く

そんな時

奥の景色はゆっくりと
雪も穏やかに降っている
林の木々は沢山の細い枝一本一本に
白い雪を丁寧にまとい
ふんわりと上品に立っている

ここは時間の流れが違う世界が同時にあるようにも見える

ネコのなまえ

くる日も くる日も 炭酸を飲んでいたら

ほっぺたから目から  シュワシュワシュワシュワ 膨らんで

まるで水風船になった気持ち

Pip-tale
ちょっと前まで頭の上にいた わたしのネコ  

いつのまにやら お腹の中に住み込んで

気が向けば ニャーニャー鳴いている  

そりゃそうさ!たくさんたんさん飲んだから

お腹の中に住んでいる ネコの名前は何にしよ?
Pip-tale