本日は 話好きな ばあちゃん客のお話。


このばあちゃん 人は良さそうだけど いらない事まで よく喋る。



「コレって 本当に効くの?」 と


ばあちゃん客の購買意欲をくすぐったのは

 「フローフレッシュ」 という商品名のマウスウォッシュだ。


グジュグジュぺーッ するだけで 口臭が抑えられますっていう

よくある アレ。


3本セットで8千円位と 値段が高い割には 良く売れる 人気商品だ。



でも 「効くのか?] って聞かれてもねぇ。


効果効能について” の質問は 


どのオペレーターも 忌み嫌う 問い合わせの一つなのだ。


だって そんな事効聞かれても 答えようがないではないか。


商品知識なんて さっぱりないし 使った事もないんだから。



仕方ないので 「ニオイの強さにも よりますからねぇ。」 とかなんとか言って お茶を濁しておいた。



ばあちゃんが 語るには これまでずっと 自分の口臭に 苦悩してきた。 


そこで色々と試してみたが これといった効果が無く 今に至っているという。



 「あたしの口臭はしぶとくてね」 


見ず知らずのオペレーター相手に ばあちゃんが ボヤき続ける。

 

「一生 口を閉じておけば いいだけだ」 私は心の中だけでボヤき続ける。



大体 このばあちゃん 相談相手を間違ってるよ。 


こういう話は 歯医者にでもしてほしい。


こんな くさい話を 延々と聞かされる程 

あたしは時給をもらってないよーだ。



「でも これは効きそうだから やっぱり買ってみようかな。

3本セットの方ちょうだい!」


やっと ばあちゃんの決意が固まった。


「3本セットでございますね?」  私が 確認をすると ばあちゃんは こう答えた。


「友達にもあげたくて。 口のくさい友達ばっかりだから」    

 

「・・・・・」


オエッときたけど 我慢した。


気づけば 電話の客相手なのに 次第に 口呼吸に 切り替わってる自分がいた。



それにしても このばあちゃんと友達が 一同に会したら とんでもない事になりそうだ。


口のくさいお友達が 一体何人いるかは知らないが (3本セットだから 残るは2人か?)


とにかく 日をずらして 会う事をお勧めしたい。



「それじゃ このうがい薬、使ってみるわ。色々ありがとう」 


ばあちゃんが お礼を言ってくれた。


だから私も 心を込めて言った。 「皆さんに 効くといいですね」 


お見舞の言葉みたいに なってしまったけど 

(めでたく) 電話が切れたし まあいいや。



そして 思いっきり 鼻から酸素を吸う 私でしたとさ。


 

はーっ  時給上げてほしい・・・






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 前日注文分のキャンセル電話をしてきた 「ひょえっ」 な客のお話。

 

 

ここの通販会社は原則キャンセルの受付は注文日当日中。


翌日以降は”基本的には”受け付けないって事になってる。


まあ あってないようなルールだけど。


なのでその場合はキャンセル理由を客に尋ねる。


今までいろんな理由を聞いてきたけど


このおばはんの理由が一番変わってた。


 商品はネコがらのトートバッグ。


ネコのアップリケがドカンとついてる不思議な一品。


「こんな物買う人いるのかな」と


隣席のオペレーターと首を傾げた代物ではあった。


だからキャンセルしたくなる気持ちもわかる。


きっと我に返ったんだろう。


「キャンセルの理由を教えて頂けますか?」


オペレーターの私が尋ねると


そのおばはん客は答えた。


「私ねぇ。 忘れてたけど 猫アレルギーだったのよね。」


「猫アレルギーですか・・・?」 ひょえっ な顔をしたまま私は呟いた。


「そうなのっ!だからごめんなさいね。今回はキャンセルさせてもらいたいんだけど」


一旦保留。上司に相談。


私が相談をもちかけた上司は


猫アレルギー”のキャンセル理由に何の反応も無く


「じゃあ今回はしょうがないねぇ」とあっさり承諾をした。


 みんな疲れてるよなー 


 シミジミと自席に戻る私でした。




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 初めまして。


家計の為に渋々務め始めたコールセンターのオペレーター業務。


気づけば4年。


 「よく続いたものだ」 と自分自身に感心しきりの今日この頃。


いやあ 本当にひどいよ。 ここに電話してくる客って。


 某テレビ通販会社のコールセンター。

 中年の主婦層をターゲットにしてるらしい。

 確かに電話の大半はおばはん。


注文は 感じのいい客もけっこう多いけど

問い合わせは まともじゃない客がとっても多い。


これがカスタマーセンターの常連ともなると 

大半がどうかしている。


 私の所属は受注のコールセンター。

にも関わらず 問い合わせの電話が容赦なく入ってくる。

それは カスタマーセンターがいつでも混んでるから。



「いくらかけても繋がらないけど どうなってるの!?」


こんな文句から入ってくるのもよくあるパターン。


 で本題の苦情はというと・・・ 


「あんたのところで掃除機買ったのに 先のブラシしか入ってないよ!

早く掃除機も送ってちょうだい!」


ばあさんが1人で怒ってる。


そりゃあそうでしょうよ。あんたが買ったのは 元々ブラシだけなんだから。


それは 掃除機じゃあなくて 掃除機の先に取り付ける代物だって。


 電話の主は70代前後。 年寄りに 紛らわしい商品だったとは 思う。


値段も たしか4、5千円くらい。 (掃除機でもないくせに)お高めだった。


でもさぁ 遠慮がちに事実を告げるオペレーターに開き直られてもねぇ・・・


「そんな物送られてもどうしょうもないよ!」だって・・・


 はーーーーーーっっ 体がしぼむ程のため息が出ました。


 


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