この時期がやって参りました。

嬉しいのですが、未来の事を予想しながら決められた日数分の有給休暇を申請することはなかなか難しいことです。

 

とはいえ、この制度をきちんと導入し社員全員に確実に取得させるこの会社はつくづくすごいなと思います。

 

しかし、そこまでしても取得しない人はしない。

 

理由は、忙しいから。

休んでいる暇がないという事。

 

 

  サービス系の仕事

 

私の会社は営業・事務系部門とサービス系部門があります。

営業・事務系は先述の通り決められた日数を必ず取得しますがサービス系はなかなかうまくいかない様子です。

とくに、上層部になればなるほど。

 

気持ちはわかります。

昔話ですが私もかつてはサービス系でがっつり働いていました。

 

土日祝日、年末年始、お盆その他関係ない。

シフトを組みただひたすら、3~4日行って1日休むの繰り返し。

土日休むなんて反感。

そして土日祝は派遣社員さんを優先にし、数少ない正社員はほぼ出勤。

理由は

土日祝はお客様も多い。

何かあった時には責任者がいないといけないから。

 

今思えば、いたところで20代前半の未熟な私に何ができるって話ですが、当時の私は“責任”を重く受け止めていました。

 

まわらない部分は私がカバーしないと。

休みの日でも、職場からの電話には気持ちを切り替えて対応をしていました。

 

〇〇さんが体調不良だって。

じゃあ、私その日出勤するね。

 

公私混同もいいとこです。

おまけに当時、自分に有給休暇が何日付与されてどれくらい使ったかなど全く知りませんでした。

 

 

急な休みは誰かと交代

これ本当に申し訳ない気持ちになるんですよね…

病気ややむを得ない限り私用で休むのは本当に無理に等しかったです。

 

 

旅行に行きたいときは連勤が増える。

楽しい旅行に行くのはいいですが、その前後に5連勤などの負担がもれなくついてくる。

5日働いて1泊2日の旅行してまた3~4日働くのです。

若い体力がない限り、無理です。

 

シフトを調整することで希望の休みが取れることから有給休暇があまり必要なかったのかもしれませんね。

それに当時は有給休暇をしっかり取得する人なんていたら…“変わり者”扱いだったでしょう。

 

年齢を重ねるにつれ、生活も遊び中心から家族の用事が増えてきました。

みんなが参加するときに私も参加したい。

また、結婚後の将来の事を考えたら、来月の事はシフトが出来上がらないとわからないという生活は私には向いていないと思いました。

 

仕事が嫌いになったわけではなく、それよりも優先したい事は「生活を安定させること」だったので、事務職に切り替えたことは本当に良かったと思っています。

 

 

  零細企業

 

事務職に切り替わったからと言って最初からこんなに有給休暇をとれる会社には出会いませんでした。

 

社長と事務員の2~3人の会社に勤めた時の事。

特に家族経営なんかは、規模が小さくなるほど有給休暇への考え方が厳しい。

 

私の場合は、座って電話をとるだけの事務員に〇〇万円も給料を出しているのだから、きっちり働いてくれという方針でした。

休むことをとにかく嫌う。

 

しかし、困ったことは平日にどうしても休まないといけないとき。

独身時代は学校行事があるわけでもないので滅多に平日に休むことはありませんでしたが、婚姻届けを出した後がどうしても休まないといけない事がありました。

 

結婚したら女性は名字をあれもこれも変更しないといけません。

ほとんどが平日夕方17までの役所関係。

これはもう、休むしかない。

 

初めて、休みたいと申し出た時、渋られたので「有給休暇を使わせてください」と頼んだら

「うちに有給制度はない」

 

驚く返答でした。

今でも忘れない(笑)

 

団塊世代の社長。

言ってくれたね。

全てがマイルール。

 

しかし、ここは残念ながら

「社長が有給を拒否するルールはない」

 

本当にそんなこと言っていいの?

って顔でしばらく見つめていたら、しぶしぶ有給を取らせてくれた(笑)

 

こんな調子だから

きっと有給休暇は10日はあったでしょう。

しかし、それをすべて使いきることはまずありえません。

 

これは、自分を犠牲にするパターンではなく団塊の世代の「休むなんてけしからん!」の考えが有給取得を妨げたパターンです。

 

ここにいて育児と仕事の両立ができるわけがないので、この事務所は長女出産で退職しました。

正解。

 

 

  年次有給休暇

 

長いこと社会人をしているとこんな時代、あんな時代と変化も感じてきます。

しばらく育児のために専業主婦をしていました。

 

子供たちの成長と共に久しぶりに社会に出た時、素晴らしい時代に代わっていて驚きました。

 

社員が当然に有給休暇を取っている。

 

社会復帰後の事務パートは今が2社目です。

1社目も有給休暇を取得することには肯定的でした。

計画的に決められた日数取得する点は同じ。

 

そして、今の会社に入り、年間のカレンダーと「●日以上取得してください」との指示。

嬉しい指示!

 

休むぞ~

…しかし、いざ決めようとしてもなかなか●日分の休みを決めきれません。

 

この時期は祝日が多いな、この時期は忙しい時期。

来年の学校行事分からないからどの辺に希望しようか(後で変更可能)。

ここは午後休みたいからその前に有給持ってきたら休みすぎだよね…

 

もう、考えれば考えるほどわからなくなる。

 

書類をもらって数日…

そろそろ決めて提出しないといけない。

 

とりあえず、子供の誕生日、年末年始、夏休み、あとは健康診断。

この辺でなんとか日数が揃いました。

 

いや、しかし。

年間で計画するってなんかいいですね。

 

いろいろ迷っているうちにここは夫に、ここは実家に、そしてここで健康診断に行く、と色んなことの目安がつき行動しやすい。

 

決めるのは迷うけど、先に決めておけばその都度休みを申告する手間も省けるので楽です。

私はもう、来年の夏休みの大まかな動きまで決まりました。

気分は2025年!

 

あと数日、有給が残っています。

来年は義両親の希望で旅行に行く計画があります。

 

さすがに、今から来年の夏の宿予約はできませんがそれでもそれに向かって動くのはなんだかワクワクです。

宿に予約なんて入っていないのに、気分ではこの辺りは旅行だ~!と勝手に楽しみにしています。

 

しかし、そんなに有給使ってこれから乾燥の季節、子供が病気になり自分も移ったら…

その時はもう、欠勤、減給です!!

パートですから。

今月は少なかったな…もありです。

 

計画的に休みをいただけるという事は本当に育児と両立しやすい時代になったなと思います。

そしてそれを積極的に進めてくれる会社にも本当に感謝です。