事態は重篤で緊急を要する。
胸騒ぎはずっとおさまらない。
けれどもどうぞいつもの日常を。
早朝泳いだ後、午後からは面接だった。
自分にとってとても大切なチャンスだとわかっているのに、
まったく準備が進まなかった。
時間がなかったわけでは決してない。
そういうことってある。
左耳にはいった水は抵抗虚しく抜けなくて苛立つ。
けれどまあ、これが生きているということ。人生。
甘んじてそのままに。
面接の役員との会話は完璧ではなかったけれど。
唐突に彼は言った、僕が今日確かめたかったのはただひとつ、
xx会社のゴルフコンペで幹事をやってた方と
今日会うヒト(わたし)が同じ人物なのかどうかです、と。
彼はわたしのことを記憶していたのだ。
そして最後に年俸はもっとあげようと言った。
帰宅して複雑な食材を複雑に煮込んだ。
人生は残酷でそしてわりとシンプルだから。





