目を覚ます
一面ピンク色の海
浅くどこまでも続いているように見える
ボートの上から覗いた世界は、意外に深くなっている海の中を不思議な生物が優雅に泳いでいた
ぼくは地図を広げる
『今いる場所はどこだろう』
周りには誰もいない
地図には、輪のようになった大陸とその周りと真ん中に海が記されてあるだけで、
どこへ向かっているのか、
何を求めているのかまったくわからない
『地図の絵に触れ、
指を、上から下へ動かす』
と頭の中で声がした
体は勝手にその声の通りに動いてた
すると、地図はデジタルになっていて、
地図は指を動かした分、上から下へ動いていった
さっきと違い、地図に何かのマークが何ヶ所に出ていた
今いる場所も示していて、ぼくは急にするべきことがわかった
風が吹き出すと
ボートは動き出し、しばらく進んだ