眠れない。
眠れない時はよく昔のことを思い出す。思い出すのはたいてい良くない思い出。それを思い出して後悔してまた眠れない。こんな大学四年間を過ごしてきました。

今日はお誕生日会について思い出しました。

小学校の友達である岩井くん。学校に行くと岩井くんは「明日僕の誕生日だから誕生日会やるんだ!来てよ!」

なんだその輝いてまぶしい会!僕は今まで誕生日を祝ってくれる人なんて親兄弟だけだったし、友達も全然いなかったからそれはそれは興奮して参加を希望した。

なにするればいいんだろ。誕生日プレゼントとか持っていった方がいいんかな~。とか初めての悩みにうきうきしつつ当日を迎えた。

当時お小遣いがもらえなかった僕はプレゼントを買う余裕などないので、その場にあるもので済ませるしかない。

「お母さん~!誕生日プレゼントになんかいいものある~?」

母「これとかいいんじゃない?」
と持ち出したのは入浴剤バブの五個入りセットだった。

誕生日プレゼントの相場を知らない僕はバブが誕生日プレゼントに最適だと思った。きっとこれなら喜ぶ。

いや、まてよ。自分もバブを入れた風呂に入りてぇな。

よし、あいつにあげるのは一個でいいな。と、バブの個包装一個をポケットにいれて持っていった。

岩井家につき、中に入ると、上品な香りがした。飾り付けもしてあり、高級おかしが大量においてあった。

すげー。こんな家族に生まれたかった。などと思いつつ全員集合を岩井君と雑談しながら待った。

少しして驚いた。なんと未知の神聖な生き物である女子が続々とくるではないか。岩井君、きみってすげーよ。
そんなこんなで女子三人男子は岩井くん入れて四人でいよいよ誕生日会は開始。

みんなでハッピーバースデーを歌い、ショートケーキを食す。

そこでおもむろに中村君という映画監督を目指していたセンス抜群の野郎がリュックの中からいかにもプレゼントという包装がなされたものを取り出し、岩井君に渡した。

岩井君「ありがとう!なんや~なにくれたんや~笑。えっ!ブーメランじゃん!めっちゃ欲しかったし」

佐々木さん「実は私も持って来たよ~」

岩井君「ありがとう~!えっ!写真立て?めっちゃかわいいじゃん」

清水さん「私も持って来たよ」

岩井君「えっ!カメラ?すげー!これ写真とれるん?」

などなどみなさんセンスの塊のようなプレゼントを次々と岩井君へ渡していった。

あと渡していないのは僕だけになった。心なしかみんなの視線が僕に集まる。

もし恥死というものがあるなら、恥死してしまいそうなくらい僕はおいこまれた。何とかせねば。

僕「ちょ、ちょっとトイレかして」

岩井君「いいよ~!一緒に行くよ!」

僕はその圧迫空間をとりあえず抜け出した。

岩井君「ここね」

戻ろうとする岩井君の腕をガシと掴み、耳打ち。

僕「あのさ。プレゼント準備してたんだけど家に忘れちゃったんだ。明日渡すね」

そう。僕は死んでしまえばいい。プライドというものだけは崇高な、ダメ人間。

おしっこしとる最中に僕は誕生日プレゼントにバブが喜ぶと思った出発前の自分を殺したくて、涙を流してしまった。

しかし、神聖な女子の前で

「誕生日プレゼントはーバブでーす」とは到底できん。

そして、トイレから出たあと腹痛を理由に帰宅。

次の日、仮面ライダーをあげてそれから岩井君とは一回も遊んでません。

ちなみに帰ってバブのお湯に使った時はしあわせでした

眠いので書くのだるくなった!

おやす!
アコースティックギター欲しいなあと言ったら、お母さんが「私の実家にあるからあげるよ」

というのですぐさま車で五分くらいのお母さんの実家に向かった。

一年ぶりにあったおじいちゃんへのあいさつもそこそこにギターを探しにお母さんの部屋へ。

足元に本が散乱して、踏み場もないような汚い部屋をのそのそと歩き、ようやく押し入れに辿り着いた。

押し入れをあけると中には革のギターケース。その中からなんと無傷で新品同様のモーリスのアコースティックギターが出てきた。

「やったー、これでモテるわー」などといい、お母さんは「ハタチの時に買ったんよー、弾いてないけぇきれいじゃねぇ」などといい興奮を分け合っていた。

しかし、ギターをじっと見てみるとシールが貼ってあった。

傘のマークとウサギのマークだった。

お母さんは「これはケントメリーっていうぶらんどよ」と説明してくれた。

でも、ウサギの方は説明してくれなかった。なぜならプレイボーイのマークだからだ。

僕はお母さんのハタチの頃を何となく想像してしまった。想像したというより、浮かび上がってきた。

きっとお母さんも僕と同様、口ベタであまりモテていなかったのだろう。

そして、そのモテなかった高校時代を吹き飛ばすべく、ハタチで再出発をはかったのだ。

その際にプレイボーイというマークを掲げることで、自らを鼓舞すると同時に、少し背伸びをしたのだろう。

中学生がタバコをふかしたがるメカニズムと同じである。悪ぶればモテると思ったのだ。

僕はそのギターをハタチで受け取った。
奇しくも僕も悲惨な高校時代を送り、再起を図るためにアコースティックギターを始めようという不純な理由だった。

もしかすると僕はこのギターに誘われたのかもしれない。「おい、モテないなら俺を使え」などと偉そうに。

ただ、これはその日の夜に知ることになるのだが、おばあちゃんが

「この子はお見合い結婚したんよ。人見知りが激しくてなかなか友達ができなかったけぇね」

などと聞かされて、横にいたお母さんは
「いらんことをいうんじゃないよ」と顔を真っ赤にさせて激怒していた。


モテないということは親子間で受け継がれた。そして、それを克服しようとギターを始めるという短絡さも受け継がれている。

あとはどんな困難が僕に受け継がれているのだろう。
はっきりと聞き取れる声がどうしても話せなくて諦めたアナウンサーという仕事。

それだけではなく日常生活にさえも支障をきたしているこのモゴモゴ声。

カフェラテを注文したらカフェモカが出てきたり、はじめましての挨拶したら絶対に「カガワ」って言われるし、とにかく声が小さいみたい




今日は近所の行きつけのカフェ(ドトールw)に本を読みに行った。

レジに何気なく並んでいると、前のおじいさんはアイスコーヒーを注文

店員はアイスコーヒーを何の疑いもなく提供、そしておつりを渡す。

曇るおじいさんの顔

どうやらおじいさんは、アイスコーヒーのSサイズを頼んだらしい

アイスコーヒーMサイズを回収し、Sサイズを提供

どっちでもいいだろと思いつつ、店員さんがペコペコしているのを見ていた


そして、自分の番。

僕はいつも、コーヒーを買っているというよりも席を買っているようなものなのでコーヒーにこだわりがない

ここは、ネガティブなりにも優しさを見せつけてやるか、と地獄のミサワばりのかっこつけで

「アイスコーヒーMサイズで。そこにあるやつでいいですよ」

と言って、先ほどのミスで生産されてしまった捨てられるであろうコーヒーを買うことにした


いやー、この気遣いかっこよすぎるだろう!!
モテる男のする行動ではないか

いやはや、もっと女子諸君この私の魅力に気付きなさ・・・

店員「え?」

「あ、いや、そこにあるコーヒーください・・・」

店員「すいません、もう一度お願いいたします」

「いや、そこにあるコーヒーください」

店員「アイスカフェラテですか?」

「はい」

店員「かしこまりました。アイスカフェラテお願いします」





なんかすいません



僕の振りに振り絞った優しさは僕の口から、店員さんの耳までの間の空気の中に溶け込んでいったようです

これからの目標は正しく意思を相手に伝えることです