ハプスブルク展に行ってきた。
行きたいなって思っていたのが1月だったので完全あきらめていたけど、今週までという情報をゲットしたので早速行ってきました。
個展や美術館。博物館は集中してしまうのでおひとり様がここちよい。
あのアートを鑑賞する時のピンとした静寂にとけて作品の世界を1人泳ぐ感じが好き。
さあ今日も町の喧騒から逃れて1人静かに・・・・・と思いをはせてチケットを片手に入口ゲートをくぐった瞬間
嘘でしょーヽ((◎д◎ ))ゝ
ここはディズニーランドですか???って人!人!人!
係の人Aが「ただいま入口まで50分待ち」のサインを掲げて、係の人Bは「最後尾」のサインを掲げている。
嘘だろー!(´Д`;)と思いつつ、もうチケット買っちゃったし、並ぶしかあるまいな。
本当にこんなにたくさんの人がハプスブルク家に興味があるとは知らなんだ。
待つ事40分くらいだったかな?
やっととなりのおじさんのうるさい携帯トークから解放された私は安堵のため息ひとつ。
しかし、すぐに(;^_^Aとほほ・・・気分へ舞い戻り。
ガラス全面に人が群がっていて作品が全く見えーん。
これは作品鑑賞をコンプリートするには忍耐が必要だぞ。と悟った私は順不同で見える作品からまわることにした。
少しひんやりする空気の中を顔を出した絵画に引きよせられる様にさまよう私の足。
私は絵についてのうんちくは全く知らないので自分が感じたまま、ただそれだけ。
しかし、教科書や雑誌などで目にした事のある作品のオリジナルを一同に目にする事ができてそれだけで圧巻!!
この時代の絵画特有のあのマテリアルの質感や透きとおる肌のやわらかさなんかの表現はやっぱり凄いねぇ。
日本にいながらにして鑑賞できるとはありがたやーと左の頭で考えながら、右の頭は遙か昔のヨーロッパへトリップし始める私の脳みそ。
大天使ミカエルの絵にパワースポットを感じてみたり、各国で描くジーザスの表現を比べてみたり、
どういうシチュエーションでこの絵は描かれたのかな?その時の気温は?
どんな会話が繰り広げられたんだろう?
どんな感情をいだいてそこにたたずんでいるの?
はたまたお腹すいてたのかな?とかくだらない事まで考えだしたらキリがない。
今日も私の妄想力はフル回転で最高に私を楽しませてくれる。サンキュー!
どの国でも描かれる受胎告知の絵が個人的には好きだった。
でもハプスブルク家と言えばやはり肖像画でしょう。
今回のメインデイッシュともいえる肖像画のルームは恍惚とした空気でムンムンとしてました。
11歳とは思えぬテレジアの聡明で意志の強そうな瞳。
皇太子プロスペロの性判別の難しいくらいの儚さ。
絵画になってもなお、美しい、綺麗と賞賛され続ける王妃エリザベート。
しかし私は彼女の絵からはどうしてもグレイな空気しか感じられなかったな。まるで曇り空の様な。
寵愛されながらも、どこかしら寂しげな憂いをまとっている感じ。
彼女の生涯を読んでみたくなりました。全く的外れだったりして。・・・だといい。
ハプスブルクの血液を体内にめぐらす。優美な姿。贅沢な装飾品。誇り高き気位。
でも彼女を含み何人かからの貴族から受ける瞳の奥に見えた寂しさは青い瞳が見せた幻だったのかな?
肖像画ルームがメインデイッシュかと思いきや、私のメインデイッシュとの出会いはこの後だった。
エリザベートの巨大な肖像に群がる人の群れをくぐりぬけて、私はサロメの目に吸い込まれた。
洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ タイトルにはそうかかれていた。
すぐとなりの部屋ではハプスブルク家の肖像が優雅な美を飾り、人々を魅了しているというのに、このサロメの目は真逆の魅力を放っていた。
静に笑うその口元に思いの全てが現れていた。
私の心の透明に何かが滲みだしていた。
何世紀もの時間を超えて生きている作品達の持つエネルギーを感じながら、軽く天井を仰いで博物館に別れを告げました。
満足感と一緒に出口の扉を開けた私は思わず息をのみこむ。
目の前には闇が夕方を包みこむその瞬間にしかできない天国がひろがっていたから。
ヨーロッパにトリップしていた脳みそが、そっと現実の空に戻った瞬間だった。
空のカラーが京都の町並みとタワーを見事に素敵な絵画に仕上げていた。
博物館の高台から最後にみせられた絵画はまるでおまけをもらったみたいで、なんだか幸せな気分で家路につく事ができました。