タリンの街を歩いていると、ロシア文化の影響を感じる場面がいくつもあった。

そんな街で、私はロシア料理を味わうことにした。

 

注文したのは、水餃子のような見た目の料理、ペリメニ。そして、鮮やかな赤色のスープ、ボルシチ。

特に印象に残ったのはペリメニ。

サワークリームが添えてあり、味の変化を楽しみながらいただいた。

日本に帰国した今でも、あの味が忘れられない。

あぁ、食べたいな。

 

 

 

 

 

旧市街には展望台が二つある。

絶景を望むため、展望台へ向かった。

念の為、上着を持って出かけた。

展望台まで続く階段を登っていくと、日本人らしき男性が降りてきた。

「こんにちは」と声をかけてみると、「こんにちはー」と笑顔で返してくれた。

五十代くらいの男性だった。

展望台からの景色や気温について尋ねると、「すごく綺麗な景色だったよ。楽しんできて」と気さくに答えてくれた。

そして、私が抱えていた上着を見て、「それは暑いよ」と笑う。

思わず私も笑ってしまった。

私は残りの階段を軽やかに駆け上がり目的地を目指した。

展望台からの眺めは、息をのむほど美しかった。

赤い屋根がずらりと並び、まるで『魔女の宅急便』の世界に迷い込んだような景色が広がる。

遠くにはフェリーターミナルが見え、その先にはバルト海を望むことができた。

私はその景色を五感に刻むように、感覚を研ぎ澄ませた。

 

 

 

 

 

 

 

日本を発ってまだそれほど日が経っていないのに、私は早くも日本食が恋しくなった。

出発前から気になっていた「IZAKAYA TARO」へ向かう。

タリンの旧市街はコンパクトな街だが、平野で暮らす私には、石畳と坂道の組み合わせは思った以上に足腰に堪えた。

IZAKAYA TAROでは、おにぎり、枝豆、サーモン、そしてエストニアビールをいただいた。

慣れ親しんだ味に、ほっと力が抜ける。改めて、おにぎりは日本の宝だなと感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エストニアでいただくおにぎりは、思わず値段を二度見してしまうほどだった。

それでも、大満足。