15年前、あの大きな震災があった時、この地でも、何も手に入らなくなった。
ロウソク、電池。あちこち回っても、どの店の棚も空。困り果てた。
神奈川に住み、出身地は、被災地。誰も頼れる人はいない。
そんな時、主人の友人に、定年退職後、子供に家を譲り、夫婦の出身地の福岡に帰った人を思いだした。
図々しいとは思いながら、SOSのTELをかけた。
ご夫婦で駆けずり回って、物品を揃え、送ってくださった。
お礼のTELをかけ、久しぶりに楽しいおしゃべりをしたが、是非、遊びに来てくれとのお誘い。
前年に息子を亡くし、気落ちしていた私への思いもあったらしく、行ってみようかと話が進んだ。
福岡の彼の家にお邪魔し、一緒に太宰府へも行った。
せっかくだから、「ゆふいんの森号」の電車にも乗りたい。
結構朝早いので、博多駅近くのホテルに泊まり、由布院に向かった。
JTBで、全ての手配を頼んだが、湯布院の宿となると情報がない。
あの高級な有名ホテルに泊まる気もしない。相談して、勧められたのが、「由府両築」
大体の旅行はホテルが多いが、こじんまりとしたいいお宿だった。
メインの賑やかな通りのすぐそばなのに、中に入るととても静かで、ベッドルームと和室とある。
貸切のお風呂もあり、ゆったり過ごせた。
しかし、連日の強行軍に、主人が体調悪く、食欲がなくなってしまった。
すぐに、気づいて、おかゆをメインに、別の食事を用意してくれた。
女将さんのお人柄か、働く女の子たちが、素直で可愛い。
出発前にいろいろお話をしたが、みんないい子だった。
もう一度行こう‼️と約束していたが、夢は叶えられなかった。
