8月の日曜日、深夜0時過ぎ。寝静まった街を、主人の運転で気持ち良く走っていた。車の修理してきたので、快調で、ついついスピードが出てしまっていた。この時期、昼間は、動けなくなる街である。 馴染みの車屋が、夜おいで。ってことで、この時間。案の定、後ろからサイレンが聞こえる。 身に覚えがあるから、路肩に止め、警察官を待つ。 車好きな夫。通算、37台乗った(二台待ちの時期もあったが)突然買ってくることもあった。 その時の車、メタリックブルーの外装、真っ赤な皮張りの内装、「フォードグラナダ」という下品な車。計器も最小限しかついていない。 車に寄ってきた警察官に、スピード違反を認め、素直に話をしていましたが、突然、「隣の人誰ですか?」「女房です」 「嘘でしょう」こんな会話が続く。 車屋に行くのだから、私も、化粧もせず、もちろん、髪も染めてもいず、どうでもいい格好です。高田健三の花柄のワンピース。30過ぎの主婦ですよ。 たとえ、横浜あたりで、お姉ちゃん拾って、ドライブしていても、関係ないですよね。違反は認めているのですから。 仕方なく、黙って、後部座席を指差しました。小学校低学年の息子が、爆睡していました。 「あぁー」と、一言言って、立ち去りました。 時間が経って、2人で、県警本部に、連絡すればよかったかな!