この物語はフィクションです。

主人公はsonzaiしません。


-山吹家-

父・・・山吹緒椰[ヤマブキオヤジ]

    (山吹家のお父さん。めっちゃおやじくさい。)

母・・・ブリリアント聖子[ブリリアントセイコ]

    (ブリリアント星から留学してきて、現在は地球に在住している。たまに魔法を使う。)

息子・・・ロッククライム登[ロッククライムノボル]

    (普通の男の子。ただ・・・ちょっと山登りマニアなだけ・・・ですよねっ。)

娘・・・山吹殺子[ヤマブキセツコ]

    (殺し屋せっちゃんで有名。実は殺し屋のスパイ。「まずはこの家族から抹殺すっかな♪」)

ペット・・・アレキサンダー西口[アレキサンダーニシグチ]

      (人語を話す犬。実はこいつが一番正常。)


-近所-

隣・・・金日正[キム・イルジョン]

    (中国人?な人。意味不明な占いをしてくる。)

息子の友・・・関矢斬斗[セキヤキルト]

        (実は殺子のビジネスパートナー。本名は、「killed」)


ぐらいですかね。。。まぁ、後々増えていきます。


「だから俺は母親の胎内に居る時から意識があった。

既にその時姉が2人居て、そいつらは普通だってことも知ってたし、

お前らが殺しに使われてることも知ってた。

祖母の旧い友人の博士が俺の脳内に知識を送り込む事を成功させたってのも知ってた。

博士は俺に、母親の胎内に居る時からハーバード大学教授レベルの頭脳を持たせていた。

何でも分かり過ぎて困るんだよ、こういうのは。

ま、お前らみたいな馬鹿は、馬鹿で良かったな??」

立葉は姉2人を嘲笑した。

「んだと、コラァ!!!」

カッとなった龍葉が、グーで殴りかかろうとした..........が、

「あまあま(笑)」

立葉は、そのグーを鷲摑みにして、龍葉を5m先に投げ飛ばした。

「あ、言うの忘れてたけど、俺、一応オリンピックの格闘家レベルの筋肉だぜ??」

「え?でも人と戦うのは今が初めてなわけでしょ?」

麗葉が驚いて設問した。

「まあな。でも、反射神経も格闘家レベルだから、大丈夫だ。

ちょこっと秀でてるくらいのヤツに負けるわけねぇ。」

立葉は得意げに横目で龍葉を見下ろした。

「く....そぅ...ガキのくせに!!」

歯を食いしばって拳を地面に敲き付けた。

「てか、これから俺らどうするわけ?

正直現実的に考えて、金がないと生きていけねぇ。物乞いとか惨めなことはしたくねぇし情けねぇ。

どっかに居候するか働くかだけど?」

「そうよね...ドラマや映画みたいに、楽な方には転んでいかないし...世の中厳しいからねぇ。」

「居候って...そんな事したら、親(アイツラ)にあたしらの居場所バレるじゃんかよ!!」

「んじゃ、働くのか?もっと現実的に言うけど、俺らみたいな子供が働ける場所って言ったって、

このスラム街じゃ、殺し屋くらいだぜ??お前ら、自分の過ちを繰り返したいのかよ??」

「でも...確かにこれくらいしか仕事ないけど...仕方ないと思う。。」

「うん。」

龍葉と麗葉は決心した。

これからは、自分でしっかり、「殺す」というのが、「死」というのが、

それだけ恐いものか判って殺生すると。

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大分走った。かなり遠くまで来た。

2人はゼエゼエ喘ぎながら、水筒に口を当てた。



「おい」



「何?龍葉姉」

「ぁ?何も言ってねぇぞ?」

「でも今声が...」

「おい、暑苦しいんだょ、早くタオルを剥がせ!!」

「ぇ、こいつ...喋ってる!?!?」

そう、2人に声をかけていたのは、誰であろう、赤子であった。

しっかりを2人を見据え、偉そうな口を叩く。

龍葉は、赤子が死んではならないと、急いでタオルを剥がした。


「ったく、鬱陶しいんだょ!!!」

赤子は、龍葉を突き飛ばし、地面に着地し、いとも簡単に二足歩行しだした。

「え!?なにこいつ...赤ちゃんじゃないよっっ!?」

さっきまで寝ていた赤ん坊だというのに。

うっすらしか生えていなかった髪の毛も、

今ではきちんと生えそろえっている。

「んで?俺の名前は??」

赤ん坊は、振り返って姉2人を睨みつけながら訊ねた。

「え....」

決めていなかった。

赤子を連れ出すことで必死だった。

「まさか決めてないとか言うんじゃないよな!?殺すぞ?」

顔は丸々とした赤子の癖に、恐ろしいことを口走っている。

「はっ....はは、決めてるっ、きめてるよ!!勿論。」

龍葉は、怯えながら口元を曳きつけて苦笑いをした。

「じゃ、何なんだよ。言え。」

「ぇっとぉ........」

龍葉は頭が悪かった。

戦闘時は本能で戦っていた。だが、漢字すらも覚えていないし、むしろ教えられていないので、分からなかった。

ただ、今見た赤ん坊の光景は、


『立っている』


唯それだけだった。

立つ...位の漢字は、龍葉でも知っている。

立つ...は、「リツ」という読み方をしたなぁ。

それで、あたし等は『龍葉』、『麗葉』と、『○葉』形式だから........


「立葉(リッハ)」

「はぁ?」

「御前の名前は立葉だ阿呆、呼ばれたら『はい』と返事をしろ。

姉に向かって何だ、その口の訊き方は。」

「そうよそうよ!!さっきから何でそんなに偉そうなのよ!!ていうか何で立てるし、喋れるの!?」

麗葉が核心を突いた。

「......(クスクス)訊きたいか??俺が凄い理由(ワケ)」

「訊きたいわよ!!!」

「俺は御前らと違って、特別なんだよ。俺は御前らが生まれる前からこの世に居た。

ただ、生まれてなかっただけだ。」

「は??何だよ、それ。意味不明だよ馬鹿!!」

「体外受精って知ってるか?」

「はぁ!?!?知らねぇよ。」

「テレビで見たことある」

麗葉は龍葉よりも賢い。

戦闘時も、いつも冷静に判断し、的確に相手を仕留められる。

「俺は、体外受精されたんだよ。んで、胎児の時から機械でいろいろな知識を脳に送り込まれた。

そして、骨も細胞も、大人のものと取り替えられた。

だから俺は、こんなに成長が早いし、いろいろな言葉も知ってる。」


――――――――どういうわけか、母親と父親の手に罹ってしまったらしい。


少女とその姉は、親に1つの命令しか受けたことが無かった。




「コロセ」




この一言で、2人は意味もなく、意味も分からず、人を刺した。人を撃った。

最初は、ただ親に誉められるのが嬉しくてやっていたが、

その行為が、どれだけ恐ろしく、愚かなものか分かった途端、2人は恐怖に陥った。


そろそろ春が近づいてきて、草の芽も出はじめた頃だった。

2人に、弟ができた。。

親は、またこの子を兵器にしようとしているに違いない.......

まだ、生まれて数時間の赤ちゃんを、母親が目を離している隙に2人で持ち出した。


姉の名前は「龍葉」

髪は、左半分は黒のストレートロング、右半分は茶と金の混じったパーマのショート。

その分け目を隠すように付けている大きく派手な髑髏模様の眼帯。

服はびりびりに破けた着物のようなものに、ブーツ。


妹の名前は「麗葉」

髪は、ぱっつんだが、後ろだけ普通のシャギー。

大きなペロペロキャンディーを咥えていて、服は着物。


赤ちゃんは、、、

水色と黒が混じった髪に、深緑の瞳。


珍しいので、すぐに人の目に付く。

龍葉は、赤ちゃんをかろうじて息ができるくらいにタオルでぐるぐる巻きにして、

姿がバレないようにした。

麗葉は、荷物を整理している。

2人ともが、物心付く前から使い慣れた武器。それと適当に盗んできた食料。

これが、three leavesの序章である。