ママにも一度会った。


幼稚園の運動会に来てくれた。


たぶんその当時流行ってた8時だよ全員集合で志村けんが持っていたパタパタペンギンっていう、おもちゃをプレゼントしてくれた。ママは優しいって思った。でもあれはママじゃないかも、何故か見たの一瞬だったしパパの彼女だったのかも。あやふや。

ある日、幼稚園でブランコしてたら頭から落ちた。すっごく痛かったけど、ナゼか周りに居た友達が拍手とかしてカッコイイとか言い出して、私は何度もそれをしたら気がついたら頭に包帯巻かれてた。

次の日も頭にアロエと包帯巻かれて網みたいの被されたから恥ずかしくて幼稚園休んだ。

私は一体気絶するまで何をしていたんだろう…バカみたい(笑)
ひばあちゃんとの思い出は一つしかない。

たぶん何度も会ってたんだろうけど幼すぎて。

その一つの思い出は、ひばあちゃんが私だけに話してくれたお話。



「美波ちゃん、ひばあちゃんは最近毎日夢を見る。いつも大きな川の岸辺に立ってて、そこに豪華な綺麗な船と小さな○○○○舟がくる。みんな豪華な船に乗りたくて我先に乗ろうとしてるけど、美波ちゃんがいつか年をとったときにその夢を見たら豪華な船に乗ったらいかんよ、小さな舟にちゃんと順番待ちして乗ってね、豪華な船は地獄行き、小さな舟は天国行きだからね。ひばあちゃんはまだ順番がこなくて舟には乗れなかったけど、もうお迎えがきた、美波ちゃんに話もしたしもう小さな舟に乗るよ。」


そう話したひばあちゃんは数日後亡くなった。
ある日、おばあちゃんとおじいちゃんが口喧嘩していた。

その時おばあちゃんが

おばあちゃん「おじいさんの入れ歯なんか落ちたらいいのに!」

って言った瞬間、トイレからおじいちゃんが


おじいちゃん「トイレに入れ歯が落ちたー!」


と叫んでた。

私と智美ちゃんは顔を見合わせ、おばあちゃんはすごいねと話してた。


私はこの頃おばあちゃんを魔女かなんかの類いだと確信した。