ピンクフラミンゴのブログ

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【堀潤氏へのお詫び】
むのたけじ氏のお話しを受けて、「治安維持法下で海軍良識派からの依頼で『グアム、テニアン陥落』を憲兵隊の油断を突いて報じた。治安維持法下のメディアをヘタレ扱いは良くない。」と発言しましたが、「竹槍事件」(毎日新聞の新名丈夫記者)のことでした。

大変申し訳ありませんでした。


【この本で伝えたかったこと】
私は下記の4点だと思った。
1.1次情報であること
2.情報に含まれる名詞(団体、地域等)は高精度であること
  (本書では「小さい主語」としている)
3.上記を証明する画像、動画があること。
4.事実と推察は完全に分けること。

 

しっかりと読みましたよ~

 

【感想】
■全体
当たり前といえば当たり前のことが書かれている。
読者をSNSを利用する世代としているが、トラディッショナルメディアへの批判と感じた。

本の主旨とはズレるが重要で正確な一次情報をもっているのに報じてないことが多い。

上記のことをまともにやると視聴率が取れないからである。

■P26 代表的なFAKE NEWS
私は読む前から「この件は載せるたろう。」と思っていた。
ミッドウェー海戦における戦闘結果の大本営発表である。
『日本側の損失が「空母1隻沈没、空母1隻大破」、「相手側は空母2隻』と記述があるが、後に「相手側は空母1隻沈没、駆逐艦1隻沈没、潜水艦1隻沈没」と訂正している。
損失は誤魔化したが、戦果は正確に報じたのである。
その後も損失は誤魔化したが、戦果は正確に報じていた。
戦果が誇張されたのは「1次情報」が正確でなかったからである。
台湾沖航空戦では空母のみだけでも「11隻撃沈」と報じた。

誇張も入っているが、大戦末期になると大型艦の爆発を観た熟練パイロット戦死しており、新兵が時限信管の爆発を大型艦の沈没と報告したからである。
(後のレイテ、沖縄戦で敵空母が10隻以上健在であることを知ったが訂正しなかったのは事実である。)
それでも空母4隻は撃沈してると思い込んでいたが1隻も撃沈していなかったことを知るのは、戦後の米戦略爆撃調査団からの質疑応答からである。
米軍側はカメラやガンカメラを軍用機に搭載し戦果の証明を残した。
まさに「3.上記を証明する画像、動画があること。」を徹底してたわけである。
本書でもスマートフォンのカメラ機能の積極的な活用を促している。
「手元のガンカメラを活かせ。」というわけである。
示差に富んだ歴史的事実であり、膨らませても良かったと思っている。
FAKEは「真実を知っている」が、誤認は「真実を間違って把握してる」わけである。

本作は自ら取材をして後者も取り除く取材や情報の発信も訴えている。
本人からは「そんな細かいことを」と言われるかもしれないが、本書の内容を鑑みると正確に記載すべきだと思った。
あと、最初のページなので、読者に先入観も与えてしまう。

■P124 「保育園落ちた日本死ねー」
堀氏は「後に保育行政の改善運動に繋がった」と好評価しているが、私は「工作員の日本国内のかく乱ではなかったか?」と疑義を抱いた。
国会では山尾しおり議員が本人確認もせずに取り上げた。
メディアは朝鮮半島問題をすっ飛ばしてこのブログで盛り上がった。
「1.1次情報であること」を確認していない。
自分に都合の良い情報を発信者に確認もせずに質疑や意見発信したわけです。
これを利用した政治家やメディア、福祉関係ロビィストがやったことは大本営と同じです。
この2年後に三浦琉璃氏が「スリーパーセル」で炎上したが、情報リテラシを高める本書では取り上げるべきではなかったと思う。

■P146 動画の配信の勧め
これは真向から対立する。
通信技術的な観点からである。
白黒の静止画で訴求できるのが一番である。
災害時なら尚更である。
動画を流せる高速通信網が確保できていることが前提となっている。
東日本大震災では破損した基地局はドコモ6000局、au/ソフトバンクが3000局である。
基地局への送電が中断した場合、発電機も3日稼働できればよいほうである。
あと、安否確認の通話が集中して繋がらなくなった。
白黒にするとデータ容量が減る。
低速回線でも情報発信が可能である。
日頃から高速通信網に頼らない表現もできることが重要だと思う。
キャパの「崩れ落ちる兵士」が良い例ではなかろうか?(近年では真贋が議論されている。)

■P190 小さな主語とファクトで語ろう
私も大きな主語でミスをする。
日常会話で意見がすれ違う場合は、この大きな主語であることが多い。
相手が先入観を持っている場合は、特に気を付けなければいけない。
護憲派は「9条改正反対!!」だと思ってデモを観たら「安倍加憲反対」とプラカードを持っていた。
非武装平和論を唱えるなら「1項削除」が必要になるわけである。
護憲派の「改憲」の是非は明確になっていないが、これも一種の小さな主語だと思った。

■P206 「共感」や「面白さ」を伝える
深刻な話題でもブラックジョークでもかましてもらうと意見や提案がしやすくなる。
これが無いと質問もしにくくなり聴くだけになり話しが深まらない。
対立する相手でも「納得しないだろうけどプロセスは理解してもらえる。」と話しやすくなる。
徹底的な決裂を防ぐことになる。
納得のいった話しである。

■P215 同じオピニオンの集まりだと過激な方向に走る
過去の連合赤軍や血盟団を指すと思う。
モーニングクロス内でも駒崎弘樹氏とうまが合って「自民党のオヤジ議員共!!」とか過激な発言が続く。
椎木理佳氏は「男どもはクズ」というフィリップを出してしまう。
なぜか彼らと反対の立場をとる私が諌めるをツィートを出す。
堀氏は社会主義者であるが国粋主義者との議論も活発に行っている。
堀氏がこういう考えをしてるから「番組を盛り立てよう」という意志が働くのであろう。
ちなみに両氏は「大きな主語」で意見を言っている。
番組中に堀氏が制せられないのはまだ未熟なんだろう。

【サイン会にて】
上記の新名氏(私が「マリアナ海戦の敗戦」を報じたと間違った。)の話しをして「むのたけじ氏は加われなかったことを無念だと思ったんてしょうね。」と言うと、悔しそうな顔をしていました。
サインが終わって、私は席に戻るまで眉間にシワをよせながら何か呟いてました。
「思想は異なれど、情熱な的な人である。」と思いました。
新名氏が憲兵隊に情報を渡せば厚遇されたと思います。
むのたけじ氏は「海軍側に信頼されてなかった。和平派の米内-井上ラインの動きを察知することができなかった。」と感じたのも朝日新聞社を辞めた理由かもしれません。

新名氏についてはこの本で..


【この本から感じたこと】
堀潤氏が本格的にフリー活動し出して4年近く経つのでしょうか?
自分の発信する情報が特定の人にしか届かないことに気づいていると思います。
ニューメディアは利用し尽くし限界を感じていると思います。
地上波(全国ネット)、新聞というトラディショナルメディアの大きさに気づいていると思います。
モニクロの某出演者も同意見でした。

 

【堀潤氏への期待】

新名氏の記事は東條内閣の打倒には大きく作用した。

終戦へのトリガだったには違いない。

今はメディアが都合が悪くなると弱者に対して「俺たちゃインテリ。第四の公権力だ。お前らを感化してやる。」と権威を振りかざす。

なぜか勝手に「大本営発表」と「治安維持法を発令」している。

そういう強い制約の中で、堀氏には新名氏のような「アリの一穴を穿つ報道」活躍を期待している。

 

待機児童問題にしても、「寡兵(野党)をもって巨兵(自民党)を撃つ」状態。

私は「詭道を用いるべし」とツィートしてもスルー。

まっすぐな男はどこへ行くのか...

 

とりあえず「フードロス」をテーマにした料理番組を実現だな。


以上