検査の日から
私の心の中のある存在が大きくなり始めました。



そのある存在とは、『希望』でした。



それまでの一ヶ月でガンについて考えていたことは

脳転移が消滅してしまい、また以前の日常が戻ってくるかもしれないという期待。

脳転移が消滅しなかった場合、また次の作戦とは効果が有るのかという不安。

乳がん手術後からたった半年で3センチの転移が見つかるという事は、
これから転移し続けていき最期には、また地獄の苦しみに戻るのかもしれないとう想定
(『恐怖』や『心配』では有りません)。

体に再発や転移を始めたら、次に合う抗がん剤は有るのか?
(術前・術後で使い切っていたので。早期に見つかれば手術すればいいけど、手術不可能な場所に見つかった場合)

などでした。



この幾つかの気持ちの気持ちの中で、『期待』だった気持ち。
もし期待が外れた時は、『落ち込む』では済まないと思っていました。
なぜなら、その時の私は精神や気持ちのコントロールを失っていたからです。



ですから、『期待』は『淡い期待』くらいにとどめていました。



それがガンマナイフ手術の後
たった一ヶ月で脳転移が縮んでいたことを自分の目で確認出来た事で
考え・気持ちが次のように大きく変化していきました。


自分でも、この調子なら2ヶ月後には消滅する可能性が大きいと思う。
もし完全消滅ではなくても、かなり小さければ次の作戦で完全消滅が期待できるかもしれない。
今の所 幸いにして体に転移がない。この状態がキープ出来れば また以前の日常が戻ってくる。
その日常は短い期間かもしれないし ずっとかもしれない。

ガンが落ち着いた後、定期的にチェックをしていく。
もしも再発・転移したとしても その時の医学・医療の進歩に乗り、プロフェッショナルのドクターと話し合いながら治療を進めて行けばいい(未来の可能性に期待する)。

その好転のために今の私が出来る最大の事を 2ヶ月後の検査まで、やり切ろう。

その後のことは、2ヶ月過ぎた後の結果次第で考えよう。



こうして心の内は、変化していきました。
意識していなかった『期待』が ハッキリと意識出来る『希望』へと変化していきました。



そして、その気持ちを胸に秘め1人静かに過ごしました。



それから2ヶ月経ち、脳の画像検査の日(ガンマナイフから3ヶ月)がやってきました。



その検査の日は少しドキドキしていましたが
『絶対に大丈夫!』と落ち着いてもいました。



検査が終わり名前を呼ばれ
私はインターナショナル先生の前に座りました。



インターナショナル先生は私の画像に向けていた視線を
私の方に移して こう言われたました。

「ガンマナイフが凄く効いて 消滅しています。

良かったですね♪

このまま しばらく様子を見て行きましょう。」



私の脳腫瘍。
たった半年間で3センチに育っていた
私の乳癌から転移した腫瘍は
たった3ヶ月で 消滅してしまいました。


私の心は
嬉しさと安心感と確信で一杯になり
感謝で涙が溢れました。



2013年2月の終わりの事です。



それから今、この文章を書いている私の

『脳転移の消滅』

は続いています。

〈病歴〉

2010年 
2月 胸のシコリに気付いく
3月 受診(直結1cm。詳しい検査無し。)
11月 乳がんと診断《トリプルネガティブ》
12月 民間療法スタート[ガン放置療法]〈開始時 直径4cm〉

2011年 
4月 代替療法スタート[温熱治療]〈開始時 直径11cm〉
10月 手術を決意[標準治療選択・手術不可能]
11月 抗がん剤治療スタート〈開始時 陥没状態〉
(開始2週間後、余命一ヶ月と宣告を受ける。)

2012年 
3月 手術可能になる
4月 乳がん手術成功
5月 再発予防の術後抗がん剤スタート
8月 再発予防の術後抗がん剤終了(術後治療終了後 3回の講演会)
11月 脳転移発覚(開頭しない放射線手術を受ける。)

2013年 
2月 脳転移消滅確認
★この日です。

2014年
11月 乳がんプチ講座再開
現在 経過観察中(画像上 ガンは確認されません。)


キティーの鼻にソフトタッチで
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