「私の乳癌は 治る」
と思い込んでいたので
基本的には元気で
いつも通りでした。



かえって
明るく生き生きしていたかもしれません。



そんな姿が
「なんだぁ~ 心配して損した。」
「本人は、全く落ち込んで無いんだ。」
と思われ
度々 嫌な目に会いました。



勿論 もしかしてダメかもしれないし
痛みが続く毎日で
心の奥底には 恐怖心も有りました。



それでも
周りの人に心配かけたくないし
悟られたくなかったので
全く そのような素振りも見せませんでした。



「マイナスの事を少しでも思うと
それが現実化してしまう。」
と思っていましたし。。。



そんなある日
尊敬していた出会って約15年程になる
初老の男性が見舞いに来た時の話です。



大きな綺麗な花束と共に
信じられない
セクハラの言葉を残して帰っていきました。



私は誰にも言えない
その会話のやり取りを
黙っているのに耐えられなくなりました。



そして この気持ちを共有出来るのは
雪の女王しかいない。
(女性に出来た乳癌でないと言えない言葉)



でも この言葉聞かせたら
彼女もきっと傷付くだろうと思いましたが
私はショックのあまり
打ち明けました。



その言葉を聞いたとたん
雪の女王は
「なんて 酷い事を。。。」
といって 両手で顔を覆って
泣き出してしまいました。



私は 慰めたかったけど
私も一緒に泣いてしまい
結局 2人で気が済むまで 泣き続けました。



心配かけまいとして
元気に振舞った事が
かえって仇となり
何度も傷ついてしまう経験もしました。

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