友人のお母さんの状態が
何度、

桜子!危篤…

の連絡が来たか忘れたぐらい。

まるで
ジェットコースターに乗ってるかのような
毎回、連絡来るたびに
ドキドキ。

そんなお母さんが亡くなり

商売をやってる友人宅は
お父さんががんで亡くなった時
お通夜、葬儀をまず
親族、家族でやって、しばらくしてから
社葬。
全て親族のくくりで出たんだけれど、
何回もやるのは
みんな大変との事で、
今回は

エンバーミングをした。

との連絡。
社葬のみ。

エンバーミング
なかなか普通の葬儀では聞き慣れない言葉だけど、
遺体を長持ちさせて、
やせ細った顔などもふっくらとか加工出来る。

いつも美を意識して
ゴージャスが好きで、
キラキラしたものが好きなお母さん。

眠ってるような美しく遺体を保存できる
エンバーミングで、
お母さんは
たぶん 喜んでるはず。

北米なんかでは
このエンバーミングが
普通にやられているそうだけど、
まだまだ
日本では
全ての葬儀社が出来るわけではないらしい。

「人は最後に見た故人の顔が
いつまでも脳裏に浮かぶのよ。」
生前、
お母さんはそう言っていた。
だから、

桜子ちゃんは
いつも、元気でゴージャスな私を覚えて欲しいからお見舞いには来ないで!

と言われていた。
げっそりとした
もう食べれなくなって数ヶ月の姿を私は見ていない。

美を最後まで意識して。

そんな葬儀もある。