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↑前回の「花吹雪の会」記事




突然ですが、
こちらのおちょこ
「庵地焼」といいます。


花吹雪の会ではいろんな方に
ご参加いただきましたが・・・


庵地焼
籏野窯の窯元


がいらっしゃいました。
あなたはこのおちょこを

「ただの陶器」

だと今は思っているでしょう。
読み終えるころに

「新潟にはこんな素晴らしい物があったのか!?」
と思っていただけると思います。
ぜひ、お時間くださいませ。
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結論からいうと、
日本で同じような陶器は
数えるほどしかない・・・

おそらく私が調べた限りでも
本当に「1」からの窯元は
片手あるかないか、でした。


1からというのは
「土づくりから」
という意味です。


庵地焼は
新潟県阿賀野市保田、
庵地というところで取れる土
のみを使い、
形にしているそうです。


明治11年(1878年)に創業。
かれこれ128年の歴史ある窯元。

昔から籏野家には多くの有名芸術家が
出入りしており、滞在中に作品を生み出してます。
思わず長期滞在していた人もいるほどの
居心地のとても良い窯元だったようです^^


現在では珍しい七連房登り窯もあります。



庵地焼は現在4代目となっており
「三姉妹の窯」と言われています。


4代目長女・麗子さんが当主となり、
三女・聖子さん、四女佳子さんの三人で
窯を守っています。


『うちのはね、民芸品なの。』


と工房見学をきっかけに
花吹雪の会にお越しになったのは
四女の佳子さん。
十代で丹波の立杭焼に修行に出て、
陶芸界のホープとなった女性です。
新潟の庵地でその経験を活かして活躍しています。

そして、今は4代目の娘さんたち(5代目)も
作品を作り出しています。

工房見学の際に、いろいろ説明していただきました。
私のような素人でもわかるように
説明してくださったことを簡単にまとめると・・・


☆土づくりは1から。
→元となる土を掘り、運んで砕き、乾かすところから、
泥の状態にし、何度も水を入れ水を抜き、陶芸用にします。
この工程、力仕事ですがすべて「手作業」で行っています。

☆蹴りロクロを使用
現在は電動ロクロが主流ですが、
庵地の伝統「蹴りロクロ」が守られています。

電動ロクロは体自体が固定されているので
安定した均一の製品が作りやすいのですが、
蹴りロクロは名のごとく、足で蹴る全身を使うロクロ。

庵地焼を手に取って見ると分かりますが、
どれ一つ「同じ顔」はありません。

唯一無二を生み続ける工房が「籏野窯」なんです。
一つ一つに味わいがあり、作り手により
それぞれに魂が吹き込まれています。
焼物の面白さが最大限に引き出せるのが
蹴りロクロの魅力なのかもしれません。

☆民芸品であること
手に取った瞬間にわかるのは
「持ちやすい!」という馴染み方のすばらしさ。

庵地焼は「生活用品」。
芸術品ではなく「民芸品」。


生活に密着した食器、
民が飽きずに愛し続ける食器、
長く大切に使っていける食器。

お皿にしても、
「洗っているときに
手を滑らせて落とす・・・」

という可能性が極めて低い構造(デザイン)なのです。

コーヒーカップも、湯飲みも同じく、
自然としっかり手に収まるんです。
これは・・・手にした人にしかわからない魅力です。

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ライターの私からすると
この「庵地焼」は「ニーズ」の食器です。
生活に欠かせない一部となるものです。
 

割れたら、欠けたら補う「ニーズ」のものです。
日常に当たり前のように存在する生活必需品。


「素敵な食卓!」を彩る食器ではないかもしれません。
が、


料理を主役にする食器です。
だから、ニーズなんです。


食器って、本来、
料理を主役にするためのものですよね?


庵地焼の話をきいて
本当に素晴らしいと思ったのは・・・


1から作られたものは
必ずゼロに戻っていくことができる


ということ。


土から生まれたものは
壊れたあとも地球に戻っていける。



当たり前のことなのに、
この仕組みが現代では受け継がれていない。


ゴミの山が「夢の島」と
言われてる土地さえある。


人間だって最後は自然に還るのに。


私はまだ庵地焼に触れて
日が浅すぎるほど浅いです。
これから深く学ばせていただきます。


工房に行くと、
自分の中で忘れてきたものや、
過去においてきた大切なものを思い出させてもらえます。


地球に触れて仕事をしている人は
この仕組みを絶対に忘れることがありません。


そして、民芸品の庵地焼。
使ってこそ、使いまくってこそ真の力を発揮します。
ちょっと落としたくらいじゃ割れません。



コーヒーも、お茶も
味が変わります。
土の波動が水に伝わります。


水は素晴らしい土壌の中からあふれた水は
清水としておいしくいただくことができますよね。


庵地焼で飲むお水は
「清水」の味に変わるんです。

※感じ方に個人差はありますが、
私の舌はこういう味わいになりました。


もし、
もし、本当にお水にこだわるなら
浄水器がどうの・・・より、庵地にご案内します。


行ってみたいけど、一人じゃ・・・
って人は私も一緒に行きますので
遠慮なくお声がけください^^

(もちろん購入になければいけないとか
まーーーーったくありません!
私も工房訪問時、見学のみでしたw)


昔ながらの土間に囲炉裏に、
雰囲気丸ごと、楽しみに行きましょう♪


私は長生きしてほしい人に、愛する人に、
庵地焼をプレゼントしていこうと思っています♡


正直、
パワーストーンなんて目じゃない「土」ですよ。



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庵地焼 籏野窯
http://www.anchiyaki.jp/
新潟県阿賀野市保田148-3
0250-68-5510



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