リンパ節への転移が発覚してから、乳がんについて猛烈に勉強してくれた消化器外科医の義姉。
乳腺外科医ではないのに、乳がんのガイドラインを読み込んでくれ、不安ばかりだった私に安心材料を与えてくれた。



そんな優しい義姉が会いに来てくれた。
日常的に癌患者と接しているから、私のまだらな頭を見ようがびくともしない。



昨年の夏、浴衣を着て祇園祭へ出かけた。
義姉に誘われ、正直気乗りしなかったが、出かけてみたら楽しかった。
化学療法中のこの夏、旅行へ出かけていいか聞いてみた。
1泊2日ゆるり温泉旅行程度ならば可。
人混みや海外旅行は、完遂後のご褒美に取っておきましょうとの提案だった。



悲しい幕開けだった2024年。
日常を直視するのが辛かった。
笑顔で締めくくるために、予定通り化学療法を11月中に終了させてみせる!



「病気になった自分を絶対に責めないでね」
義姉と指切りげんまんをし、ハグして別れた。



脱毛中もおしゃれを楽しみたい↓