前回の「卑怯なコウモリ」の続きをご紹介します。



「太陽の消えたとき」




鳥と動物の戦いがおさまり、平和は戻ったが、


今度は太陽が昇らなくなるという大事件が起こった。


太陽は争いを繰り広げる鳥と動物に呆れ果てて、


空に顔を出すのをやめてしまったのだ。


動物と鳥たちは太陽が帰ってくるよう知恵を絞ったが、


誰一人としてその方法が思いつかなかった。


だがしばらくしてトカゲが、


コウモリに頼めば何とかしてくれるのではないかと提案する。


カンガルーとエミューからの懇願を受けたコウモリが、


地平線に向かって3度ブーメランを投げると、


太陽は再び顔を出した。


それ以来動物と鳥は恩を忘れず、


朝日の出る頃にコウモリを見かけても、


いじめたりしないようになったというものである。




何故か不思議なお話しです。


昔からコウモリは卑怯者と言われていましたが、


この続きのような話しを読むと、


不思議な思いになります。