大変遅くなってすみません。

ここのところ、重要ノウハウ厳選集というものをまとめていました。

該当者の方には、12月8日にメールでお送りしましたので、必ず確認しておいてください。

楽に眠るためのテクニックも強烈におすすめできるものが新たに見つかりましたので、それを紹介しています。

いろいろと試しまくっていて、たまたま気づいたのですが、これは自分でもけっこう驚きです。

こんなのあったんだなあって。

リラックス目的にもかなり使えると思いますので、うまく活用してください。

現在、おすすめの食べ物厳選集を作っていまして、あと1週間くらいは掛かると思いますが、完成したら、またお送りしますので、しばらくお待ちください。



さて、今回は、前回に続き、摂食障害の原因についての内容です。

前回は、「摂食障害の原因と克服方法」でした。
http://ameblo.jp/pink-diet/entry-11691860859.html


摂食障害の原因については、主に下の4つがよく語られています。


・極端なダイエットなど食事面(栄養面)の問題

・幼少期のトラウマなども含む個人の心理面(極端な考え方など)の問題

・人間関係(特に家族関係)の問題

・社会的な価値観(ジェンダー関連、やせ体型の過剰な礼賛などなど)の問題


の4つです。

それぞれ、実際にこういう要因が深く関係しているケースも多いと思います。

いずれにせよ、これらの要因については、たいていの摂食障害の本で詳しく書かれているので、私がここであえて解説する必要もないだろうと思います。

それらの専門家の本を読んでください。


今回、私が触れたいのは、一般的な解説では、なぜか無視されてしまっているもっと恐ろしい要素についてです。

摂食障害に関して解説がなされている厚生労働省のサイトをあらためて見てみましたが、やはりまったくふれられていませんでした。

まったく無視されてはいますが、それは、私が、摂食障害の原因において、とても重要だと考えていることです。


これまで、多くの人の相談を受けてきて、どうしても納得がいかないという思いを抱き続けてきました。

摂食障害に関するたくさんの本を必死に読み漁っても、上のような原因が語られることがほとんどで、あまり目新しい発見も無く、どうしようもないほどに難しいと感じていました。

でも、本当にそれだけの原因で、これほどひどい悪循環にはまって、どうにもならないほど苦しむなんていうふうになるものなのだろうかと。

「痩せていれば痩せているほど素晴らしいなんていう痩せ信仰などおかしい」と頭では確かに分かっているはずのに、そこからどうしても離れられない・・・

これほどおかしいと思いつつ逃れられないなんて、いったいどうなっているのだろうかと・・・

本当に不思議でなりませんでした。


いろいろと調べても分からず、いろいろと考えても分からず、どういう状況なのかいろいろと聞いても分からず、本当に真っ暗闇のようでした。

そこで、摂食障害で苦しんでいる人の状況を冷静にできるだけ客観的にとらえてみようと考えました。

そうしたところ、「あれっ?何かに似ていないか?」と思うようになりました。

「うん、似てる。すごく似てる。というか、そっくりそのものじゃないのか」と。


何に似ているのか?


それは、「洗脳」というものです。

洗脳と言えば、最近では、オセロの中島知子さんの洗脳騒動で、「洗脳」や「マインドコントロール」という言葉がよく聞かれましたね。

洗脳(brainwashing)とマインドコントロール(mind control)は、一応区別されています。

洗脳は、物理的な行為を伴う強引なものであるのに対して、マインドコントロールは強制力をともなわずに、誘導して 自分からそうなるように仕向けるものというふうに区別されています。

まあ、実際は、区別は難しいし、ほとんど同じようなものとして語られることも多いです。


彼女が実際に洗脳されていたのかどうかは分かりませんが、宗教や政治思想関連だけではなく、占いとかカウンセリングといったところからでも、そういう洗脳の被害者になることは十分にありうることなので、気をつけなければいけません。

洗脳というものは、私たちの身の回りに意外なほどあふれているものですからね。


では、カルト宗教などにおいて、洗脳を行うときは、どのような方法がとられると思いますか?

どのようにすれば、より速くより確実に洗脳を完了させられるでしょうか?
という質問と同じかもしれません。

それは、食べさせない、眠らせないようにして、本来の判断力を失わせておいてから、その人が持っているこれまでの価値観が大きな間違いだと気づかせ、何が何か分からなくなったところに、洗脳する側に都合のよい価値観を新たに植えつけていくのです。

逆に、こういうふうに、食事と睡眠を徹底的に制限して(場合によっては排せつ行為までコントロールして)、まともな精神状態を保てないようにしなければ、人は極端な考え方・価値観など受け入れずに、簡単に拒否することができてしまいます。

だから、食事と睡眠を奪い、極限状態に追い込んで、徹底的に本来の判断能力を弱らせるようにしているわけです。

このように、本来持っている健全な判断能力を奪われてしまえば、人間は悲しいかなもろいものなのです。



ここで、何か気づくのではないでしょうか?

摂食障害で苦しんでいる人は、どのような状況になっているでしょうか?

拒食症の人も過食症の人もどちらも、ふつうに食べることができず、ひたすら食事を我慢して、まさに限界を越えるようなところまで我慢しているのではないでしょうか?

そして、場合によっては、理性のレベルではコントロールなどできない過食衝動(生存本能の働きによる)という形で、食べるというよりも強引に食べさせられてとなっています。


さらに、このように食事面で大きな問題をかかえていると、ほぼ例外がないくらい睡眠もうまくとれなくなっていってしまいます。

睡眠がうまくとれていないと、満腹感・満足感も得られにくくなってしまうため、ますます食べることが怖くなっていきます。


このように、食事と睡眠はどちらかがうまくいかなくなると、両方がうまくいかなくなってしまうという性質があるのです。


そして、この食事と睡眠が徹底的に制限された状態で、「太ってしまったら、人として認めてもらえなくなる。」、「徹底的にやせていなければ、自分には生きる価値さえない。」というような極端な考え方を強烈に思い続けていたら、いったいどうなるでしょうか?


これは、まさに洗脳ではないでしょうか?

それも何年、何十年もまったく逃げ場のない恐ろしい拷問を続けられながらの、徹底的な洗脳なのではないでしょうか?

摂食障害には洗脳というものが大きく関わってきていると考えると、いろいろとつじつまが合うと感じました。

たとえば、「とにかく徹底的に痩せていなければいけない」というような極端な価値観を同じように持っていても、それほど問題にならない人もいれば、恐ろしい悪循環のわなにはまってひどく苦しんでいる人もいるわけです。

これほど極端な差ができるのが上であげた4つの原因だけでは納得できなかったのですが、洗脳という要素が関わっているのであれば、このような極端なまでの大きな差ができるのもむしろ当然だろうと感じるようになりました。

弱ったところに極端な価値観、さらに弱っていき、そこにまた極端な価値観と延々とループしていきます。

しかも、ガラスの10代と言われるように、実にもろい価値観の10代とかからずっとですよ。

こんな恐ろしい洗脳行為を続けていて、何も問題が起きないなんて、とても思えません。


摂食障害という問題には、どうやら洗脳ということが関わっているみたいだということは、ある程度納得してもらえたでしょうか?


では、なぜ、摂食障害について語られている本をたくさん読んでも、この恐ろしい洗脳ということについて、語られてはいないのでしょうか?

いや、「マスメディアがやせていなければいけないというような価値観を植え付けてくる」とか、社会的な洗脳についてはたくさんの本で語られていますね。

そういった価値観に関する社会的な洗脳ではなく、強制的な行為のともなう brainwashing的な洗脳についてです。

恐ろしい拷問のように、食事と睡眠を奪って極限状態に追い込んで、極端な価値観を植えつけていくという行為を、毎日朝から晩までひたすら続けているということは、洗脳以外の何ものでもないのではということについてです。



気づいているのか、それとも気づいていないのかは分かりませんが、これらの重要なことが無視されているのは、いったいなぜなのでしょうか?

これには、はっきりと理由があると考えています。

あなたは、スタンフォード監獄実験という言葉を聞いたことがありますか?

ドイツ映画の「es(エス)」、アメリカハリウッド映画の「エクスペリメント」など、たびたび映画化もされている有名な心理実験です。

1971年にスタンフォード大学でおこなわれた実験で、アルバイトで応募してきた大学生たちをコイントスによって看守と囚人に分けて、それぞれどのように変化していくかを調べたものです。

実験が始まると、看守役たちは、囚人役たちに虐待行為をおこなうなど、どんどん暴力行為がエスカレートしていきました。

あまりにもエスカレートしていく虐待行為に、囚人役たちは精神的に追い詰められていき、実験は2週間の予定だったのですが、1週間も持たずに終了となりました。

その後、10年間にわたって、被験者たちの心理カウンセリングが必要なほど、実験の影響は深刻なものでした。

そして、これ以降、こういった実験を行うことは厳しく禁止されるようになりました。

もともと、この実験は米海軍が海兵隊刑務所での相次ぐ虐待行為などの問題を解決するために依頼した実験で、ミルグラム実験、別名アイヒマン実験(権威者に命令されると、どこまで強い電圧で罰を与えていくかを調べた実験です。)を参考にして行われました。


これらの実験からも分かるように、人間は、役割を与えられて、圧倒的に強い権力を持つと、ブレーキがかからず、どんどんエスカレートしていってしまうという性質があるということです。

さらに言うと、人間は、役割を与えられたり、命令を下されたりすると、動物よりもはるかに残虐なことを平然とおこなってしまう存在であるということです。

これは、タブー中のタブーなのです。

なぜ、タブーなのでしょうか?

科学は、真実を追い求めていくものだと一般的に思われていますが、実は必ずしもそうではありません。

「科学は、人間が神聖で崇高な存在であるということを証明するためのもの」であって、そうではないということを示すようなものはタブー以外の何ものでもないのです。

だから、そのようなものは現実にはあったとしても無いことにしなければいけないということです。

表向きは誰も研究することは許されませんということです。

そして、洗脳ということについても、人間のもろさ、危険さを示すものであり、タブーに近いものであって(どちらかというとオカルト的なあつかい)、科学や医学の分野ではあまり積極的に研究されることはありません。


この洗脳について本格的に研究しているのは、軍事関係(主に捕虜の洗脳やスパイ活動などのため)やカルト宗教関係くらいでしょう。

このように、真っ当とされる科学や医学において、洗脳というものが重視されることはないのです。

だから、科学や医学が進んでいるはずの欧米諸国においても、摂食障害などに関する研究情報はあまり進んでいかないのです。


摂食障害の問題が、洗脳というタブーと関わっていたなんて、やっかいなものですよね。

でも、ある程度方向性は見えてきたと思いませんか?

今回、ここではまだ克服方法(脱洗脳の具体的な方法論など)までは語れませんが、悪循環の泥沼にはまってしまうのも無理はなかったのだということを少しは納得してもらえたのではないかと思います。

まずは、摂食障害の問題にはどうやら洗脳という要素が深く関係していたみたいだよということを知ってもらいたいです。

具体的には、食事と睡眠を極限まで制限していくと、人間は洗脳を受けやすい状態になり、「太ってしまったら、人として認めてもらえなくなる。」、「徹底的にやせていなければ、自分には生きる価値さえない。」、「また過食してしまった、自分はなんてダメな人間なんだ」などの極端な価値観を受け入れてしまい、ますます極端な状態におちいってしまうということです。

そして、摂食障害で苦しんでいる人は、自分自身の行為を少しだけ客観的にとらえてみるようにしてみて欲しいと思っています。


それから、タブーだらけなので、あまり現状の科学や医学に期待できないと説明しましたが、実際には可能性を秘めている分野があります。

今後、脳画像診断など客観的な事実を元にした研究が進んでいけば、人間はこうであって欲しいというような観念論を突き破って、状況を大きく変えてくれる可能性があると期待しています。

客観的なデータで語られるようになっていけば、タブーとかなんとか、言っていられなくなって、科学や医学は大きく進歩していくかもしれません。


洗脳について、まだまだ語りたいことがたくさんあったのですが、あまり長くなってしまうと、何が言いたいのかぼやけてしまうので、またの機会にしたいと思います。

ただ、タブーの話にふれることも多くなってしまい、表では語りにくいこともたくさんあるので、もっと深い内容を知りたい方は、こちら に登録しておいてください。

http://www.diet-seminar.com

次回からは、もう少し軽い内容で、気軽に書いていきたいと思っています。