ふと思い立ち、小学校の頃の通学路を散歩してみた。

30年以上振りに同じ道順で学校まで行ってみた。

 

道そのものは同じだが、周囲の風景が全く変わっていた。

1ヵ月に1回誰かが落ちていた丸太2本で作られた橋が鉄製の物に変わっていた。

もちろん手摺付きで落ちる心配はない。

山は崩され住宅地になったり、公園になったり

長屋の賃貸住宅だった場所は全てマンションに変わっていた。

 

通学路沿いの山にはアケビ・山ぶどう・野イチゴが実り、

おやつ代わりにしていたが綺麗に整地され跡形もない

 

イモリが死ぬほど生息していた通称「底なし沼」も(ただの湿地だが・・・)

例外なく埋め立てられていた。

 

ゾンビと言いながら口に含み、赤紫色の汁を吐き出していた謎の実も・・・

※後にヨウシュヤマゴボウであり、有毒であることを知る。

現在の駄目人間になったのは、その時の毒の影響であることにしておこう。

 

付近を流れる川には、夏にホタルが飛び、カエルの鳴き声を聞きながら

かき氷を食べたものだ。

 

普段は車なので、一瞬で通り過ぎてしまい何も考えたことがなかったが、

歩くことで当時の思い出が沸き上がってきた。

懐かしくもあり、悲しくもあり・・・そんな朝であった