miss you については、メンバーのコメントが一切ないと思っていたのですが、昨年末にようやくファンクラブ会報誌に少しコメントが載りました。

 

そこから感じたことを、考察の続きとして書こうと思います。

ただし、会報誌の内容は無断転載禁止ですので、そのままは記載できません。

従って、ところどころでメンバーコメントの「ニュアンス」をお伝えする形となります。

 

さて、まず桜井さんについては、今回のアルバムではファンの期待に応えるとか、何かを狙ったりすることはしていない、極端に言えば、聴き手がいること自体を意識していないようです。つまり、自分が思っていることをそのまま出したということだと思います。

 

田原さんについては、プロモーションやタイアップがないことはすごく贅沢なことだと感じているようです。

確かに、何も言わなくても曲を聴いてくれる多くのファンがいる大御所のミスチルだからこと出来ることですよね。

 

以前、SENSEというアルバムがリリースされる前、おそらく何かを狙って意図的に、アルバム収録の曲名も全て明かされずプロモーションもほぼなくリリースされたことがありましたが、今回は何かを狙うのではなく、もうただ静かにそっと出すことがこのアルバムにとってベストではないかという結論になったようです。

 

なので、ファンとしてこのアルバムから無理やり何かを感じ取って「やはりミスチル最高!」「私達ファンのこと解ってくれてる〜!」とか言うのはちょっと違うのかなというのが個人的な見解です。

 

このアルバムにあるのは、ある意味桜井さんの本音だったり、苦悩だったり、つぶやきだったり、ありのままの感情なのかなと。

例えば、Fifty's map~おとなの地図の歌詞だって、ファンに向けてというより自分(バンド)に対して言っているのだと思います。

 

私はアーティストではないですが、物事に取り組む時の「モチベーション」ってすごく大事だと思っています。

ミスチルも節目節目で自分たちのモチベーション維持のためにいろいろ試行錯誤して来たのではないかと思います。

例えば、約1年の活動休止、ap bank fesの開催、プロデューサー小林武史からの独立、他アーティストとの対バン、ロンドンとロサンゼルスでの外国人プロデューサーによる楽曲作り・・・そういったことで、自分たちの活動がマンネリ化しそうになった時に自分たちにカンフル剤を打ってモチベーションを維持して来たのだと想像します。

 

今回はそれがちょっと切れてしまったのかなと、メンバーのコメントを読んで思いました。

ミスチルも30年間ファンの期待に応えて走って来ればそりゃ疲れますよね。

 

なので、今は少し肩の荷を下ろしてゆっくりしてもらって(とはいえ、現在はツアー中ですが)、ファンとしては、ミスチルにまた新しい目標やモチベーションが見つかることを願って、桜井さんに新たな創作意欲が沸いて来ることを願って、静かに待っていたいと思います。