ミスチルの最新アルバムmiss youについての個人的な考察です。

 

一応、自己紹介をするとミスチルファン歴は約25年です。

ファンクラブにも所属し、ライブも「Mr.Children Concert Tour Q」以来ほぼ全て参戦しています。

※ホールツアーやファンクラブ限定ライブは競争率が高く、参戦出来ていません。

ap bank fesも初回の2005年から毎年参戦しています。

※東北開催の一部は除く。

 

さて、本題のmiss youについてですが、いきなりのアルバムリリースとホールツアー開催の発表。

30thが終わって間もないニューアルバムリリース、13曲全て新曲という内容に、発表当初はとても驚いたのと同時に嬉しかったですね。

 

ただ、公開されたディザー動画や「ケモノミチ」MVを見て、正直、不安?を感じました。

以下に、アルバムを聴いた私の率直な感想を書いてみます。

 

1.全体構成

・バラード曲中心。1曲が短い。アコースティック調が多くバンドサウンドがほぼなし。

・歌詞は日常を歌ったものが多いが、メッセージ性はほとんど感じない。

 

2.販売戦略

・タイアップ曲がゼロ。

・ディザー動画や「ケモノミチ」「Fifty's map~おとなの地図」MV以外動画の公開なし。

・テレビ出演なし。

・雑誌等のインタビューなし。

 

3.考察

桜井さん本人のインタビューやライナーノーツがないので全て聴き手の想像でしかないですが、コロナ禍でコツコツ溜めていた曲を一気に出したのではないかなと思います。

桜井さんは30thツアーの前くらいに、コロナ禍により自由に動けない中で、「正直、創作意欲にも影響があった(例えるなら、キャンバスになんとなく絵は描くけど仕上がらない感じ)」といった内容を語っており、「永遠」と「生きろ」のタイアップがなかったら、集中した曲作りが出来なかったそうです。

 

で、30thは大掛かりなツアーなので、まずはそれに全力を注ぎ、ツアーをやり切ったタイミングで、それまでコツコツ溜めてた曲を出したくなったのかなと思います。

 

明らかに「売れ行き」を意識した楽曲づくりではなく、メンバーだけが集まって小規模にレコーディングを行ったことからも、「売れるか売れないか」「ファンが望むか望まないか」は考えずに作成したのだと思います。

桜井さんも50歳を過ぎて、長い間多くの曲を作る中で、今度は自分がどんな曲を作りたいのか、曲を通して伝えたいことは何なのか、ちょっと分からなくなってしまったのかもしれませんね。

 

また、世代間のギャップもあると思います。

ミスチルと言えば「聴き手の心情に寄り添う」「日常の苦しみや悲しみに寄り添いながらも最後は未来への希望を見出す」というのが特徴ですが、現代の若者には刺さらないのかもしれません。言い換えれば、物事を深く考えない人、自分自身とちゃんと向き合わない人が増えたのかもしれません。

 

miss youに対するコメントには、

SOUNDTRACKSで自分たちの「老い」と向き合い、miss youで「老いとともに歩む」ことを示したなんて内容もありましたが、その解釈はちょっと無理やりな感じで、何か違うと思います。

また、レコード会社かどこかのライターさんが「ミスチル史上最も優しいアルバム」というようなことを言っていましたが、これもアコースティック調が多いといったことから無理やりつけたキャッチフレーズのような気がします。

 

30thで「半世紀へのエントランス」と言ったからには、大御所歌手によくあるような、単に「老いとともに細々とやっていく」なんてことは、桜井さんは考えていないと思います。

 

ただ、今はちょっと小休止、これからジャンプするために力を溜めていると思いたいです。

もし今後ミスチルが「老後の歌」や「終活の歌」とかばかりを作り始めたらちょっと悲しいですよね。

 

今回のホールツアーは、miss youというアルバムの性質からも、ホールにしたのだと思いますが、私は、現時点ではチケットを取れていないので、どんなセトリだったのか、MCではどんなコメントがあったのかなどとても気になるところです。

※ただし、楽しみにしていたいので、ホールツアーのネタバレは厳禁です!