いきあたりばったりとはこのことかもしれません。
自分はそのころ公務員として役所勤めの傍ら、音楽に夢中で
ジャズピアノなんか弾いていたもんですから、友人といえば
音楽好きばっかり。ジャズだのフュージョンだの現代音楽だの
プログレだのと、まあ、なんというか周りはマニアックな趣向の人ばかりで。
そもそも自分がユーロジャズだのフランクザッパだのにハマっていたから
そんな友人ばっかりになっちゃったんですけど。
今はどうだか知りませんが、音楽の、特にちょっとプレイするのが難しいジャンルに
関心のある人たちって、自分を極めちゃうことに夢中になっちゃうんですね。
だからそんな環境にいて突然「体質改善」だの「精神世界」だのに
行きはじめた私は、誰に相談してよいかまったくわからず
頼りにしていたのは当時出始めだったmixiのコミュニティーでした。
その中で手当たり次第、情報を集めようかとなんとなく流行り始めていた
ヨガだのデトックスだのというキーワードでいろいろ探してみたわけです。
【ヨガをする猫?】
私は正直あまりオシャレっぽいイメージで来られると気後れする
方ですので、なんだか硬派な感じのものはないのかしらんと
いろいろ調べるうちに、ちょっとこれはいいんじゃないかと
思える方を見つけたのです。
それが中村天風さんでした。
中村天風さんといえば、多方面で有名な方ですが、下記に紹介させていただきますと
中村天風(なかむら・てんぷう)について
明治9年、東京王子村(現北区)生まれ。明治35年頃、参謀本部諜報部員として旧満州に派遣され、日露戦時下めざましい活躍をする。帰国後、奔馬性肺結核にかかり、救いの道を求め欧米を巡るも回復せず、日本へ向かう途上、ヨガの聖者カリアッパ師に寄遇、ヒマラヤのカンチェンジュンガに導かれ行修。日本初のヨガ直伝者となる。
東京実業貯金銀行頭取をはじめ大日本製粉(現日清製粉)重役となるも大正8年、感ずるところあって、社会的地位、財産を放棄し、辻説法に転じる。その波瀾の半生から得た人生成功の哲学は、触れるものをたちまち魅了。
東郷平八郎元帥、原敬氏、ロックフェラー三世、松下幸之助氏、倉田主税氏、浅野総一郎氏、双葉山定次(元横綱)、廣岡達朗氏、宇野千代氏、、、、戦前戦後を通し、各界の頂点を極めた幾多の人々が「生涯の師」として心服した。昭和43年没後も、TDK相談役素野福次郎氏、京セラ名誉会長稲森和夫氏など、天風門人となる者が後を絶たない。
「君に成功を贈る」 中村天風述 日本経営合理化協会出版局 より引用
と、まあ、すごい方なんですが、天風さんが、当時は難病であった肺結核で絶望の淵にいたとき、
船中で偶然出会ったヨガ聖者カリアッパ師の導きで、ヨガで健康を回復したという事実に
私は素直に感動したのでした。
こうして、白隠さんや天風さんの話を読むにつけ、人間には何か不思議な
自分で回復する力みたいなものがあるんだな、ということがだんだんわかってきたのです。
(「自己治癒力」という言葉も当時は知らなかったもので、、、)
つづく
