November 2008

ホウキとヤルキ―掃除にドラマあり/山本 健治
¥1,470
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図書館で自己啓発っぽい棚に並んでいた。ゴロのいいタイトルにひかれてなんとなく借りてみた。

あれこれ考えるより、まず実践することが大事。ということで、とにかく掃除しよう!ってのがこの本の言いたいことだろう。著者によれば、「掃除って何でしなきゃいけないの?」という疑問は、「人殺しって何でしちゃいけないの?」と聞くのと同じことだそうだ。。。子どもに聞かれたらどうする?うーん。。。困るよねぇ。この本の答えはこうだ。

答えるのが難しいことは難しいとはっきり伝える。わからないときにどうするか?やるべきことはある。「形から入れ」。それが先人が作り上げた知恵。

ふーん。理解できないことはしたくない、という考え方もあるけど。。。
でも、掃除ってやった後はすごく気持ちいいもんね。やったほうがいい、というのは感覚的にわかる。
人殺しはやったことないからどんな気持ちかわかんないけど、少なくとも自分がされたくないことはしちゃいけない、ということで理解はできるか。
・・・つーことで、一般的にいいと言われていることは、よくわかんなくてもとりあえずやってみた方がいいらしい(笑)
確かに行動してみたらよくわかることもある。

でもなー、駅前とかを掃除するのって何か違う気もする。もちろん、やってくれる人には本当に頭が下がるばかり。
自分が心の小さい人間だなと思うよ。
でも、そもそもゴミを捨てる人間を作らなきゃいけない気がする。たぶん、ゴミを捨てるやつらは掃除してくれている人に何の感情も抱いていないのでは。もしかしたらそういう人がいるってことも気づいてないかも。

あと、著者は手で掃除するのが大事だ、みたいなこと書いてけど、イヤ、トイレ掃除するならゴム手袋とかあるんだからはめればいいじゃん、と思うのはぴもーだけ??そのへんがよくわかんないところでした。

よい病院と悪い病院の見分け方はトイレの清潔度、という章があったけど、それはすべてのお店や会社、ひいては各家庭に言えると思う。これはとっても同感できる。トイレが汚いとそのお店が信頼できなくなる。
だからトイレ掃除する人が、その組織で一番エラい人だと思う。これはぴもーの持論です。

それから、掃除をするといろんなことが見えてくる、というのはその通りかな。やる気も出る。アイディアも出る。ホウキとヤルキ、とはよく言ったものだ。

この本ではいろんな格言とかも紹介されていて、気に入ったのがあったので、覚え書きしておこう。
千利休「稽古とは 一より習い十を知り 十より返る もとのその一」大事なのは基本中の基本。p74
「学ぶべきは論争術より拝聴術」p84
「人の嫌がる仕事ほど世の中にとっては必要な仕事」p85