June 2008

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉/ダン・ブラウン
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ダ・ヴィンチ・コード〈下〉/ダン・ブラウン
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だいぶブームも去ってしまったけど、やっと読めた。「モナ・リザ」も「最後の晩餐」も本物を見たことがあったので興味はあったんだけど、流行のものを読むのがなんとなく嫌な天邪鬼な性格ゆえ。。。

象徴学というものはすごくおもしろいなーと思った。暗号やパズルも。純粋な知的好奇心をそそる。
いろんなものがいろんな意味を持っている、と書かれていて、語源や地名の由縁なんかも本当かはわかんないけど、そういわれればそうかなーとも思ってしまう。
「そんなん誰も正解はわかんないんだから、想像力膨らました者勝ちやん」とも思うけど、その想像力の膨らまし方はそれはそれで凡人にはできないことだよなぁ。
それに、誰もが知っている絵画、建造物、歴史上の人物に、それを当てはめてしまうところがこの作品のスゴイところ。
この本の主張が嘘か本当かっていうのはぴもー的にはどうでもよくて、純粋におもしろかった。
あと、最後のニュートンの謎解きは、主人公より先に答えがわかったからめちゃうれしかった笑

何にでもdouble meaningの可能性が隠れている。
それを想像したり、自分の言葉にもdouble meaningを持たせられたらわくわくするなぁ。
詩や短歌だって、明喩よりも暗喩が使えた方がかっこいい。そのためには、自分の幅広い知識も必要だし、物事をいろんな方向から見ることも必要。度がすぎると疑り深い人間になってしまいそうだけど。

この本のせいで寝不足になった人はたくさんいるんじゃないかなぁ。
それに、おそらくたくさんの人が、美術や歴史、宗教に興味を持つことになったと思う。
そういう意味でもこの本の果たした役割は大きいのでは。