こんにちは。世間は年の瀬ですね。

 

受験生の時は、この時期はセンター試験の勉強でとても厳しい時間を過ごしていました。受験生にとっては、正月が一番厳しいです。

センター試験までももう1か月となったので、ラストスパート頑張ってほしいですね。

 

最近、医学部の不正入試に関して、文部科学省が報告をまとめて公表しましたね。

なにかしらの不正を行っていたといわれた大学が10校あり、

この問題の発端となった東京医科大学、岩手医科大学、金沢医科大学、北里大学、神戸大学、順天堂大学、昭和大学、日本大学、福岡大学、聖マリアンナ医科大学です。

来年の入試において、これらの大学には厳しい目が向けられるのはまちがいないでしょう。

 

ただ、今回の調査、報告について医学生としては、疑問が浮かびました。

 

<なにを基準に不正と判断してのか?>

今回の調査、結果は報告されましたが、詳細は報告されていません。

どのように調査をして、どのように不正の認定をしたのかが、わかりません。

「ここは、不正してるでしょ」と思われる大学が入っていませんでした。不正と判定された大学とされなかった大学がどのような差異があったのかも分かりません。

医学部受験にかかわっている人としては、疑問が残るものでした。

 

<裏口入学は?>

そもそも、今回の問題は、東京医科大学で裏口入学が発覚したことです。

しかし、今回の調査では裏口入学について全く触れていません。

日本では、医者という職業は家業だと考えている人が少なくないと思います。私も医学部生だというとほとんど必ず、「両親は医者なの?」という質問を受けます。

この考えはあながち間違っていないと思います。

私は学費が安い国立大学に通っていますが、同級生でも半数近くが親族に医者がいる人がいます。身内に全く医者がいないという学生は少ないです。

 

6年間の学費が3000万円から4000万円かかると私立大学では、どうしても親の経済力が必要であり、親が医者という学生が少なくないです。

学費の高さから、「私立大学医学部=国立大学に行けないお金持ちの子息が高いお金を払って医者にしてもらうところ」という認識があります。

この認識から、「私立大学医学部はお金をはらえば行ける大学」とも思われています。これらのことから「私立大学の医学部=賄賂を払っての裏口入学」といったイメージがついてしまっています。

今回の調査では、この問題について触れておらずこの調査を行ったかもわかりません。

霞が関にブローカーがいて、東京医科大学の裏口入学で捕まっています。

なので、医学部入試における不正を調べるのであれば、裏口入学も調べるべきであり、文部科学省は自分たちのことも調査する必要があるはずです。

 

<調査はやってやっただけ>

今回の調査にかんして、問題が起きたからとりあえずやった。という印象を受けます。不正があったことを認定してもその後の対応をすべて、大学側に任せています。

しかも、公表をなかなかせず、公表も大学側にゆだねていました。

問題を本当に解決しようとする姿勢が見られません。

だれのためになんのために行った調査がわからずじまいの調査だったと思います。

 

 

今回、調査、報告が文部科学省により行われましたが、肝心なことに触れず、問題を軽視しすぎていると思います。

官僚たちの不正はなかったかを調べ、データをすべて公表し、受験生に不利がないように、特例で定員を増やしたりといった対応を文部科学省にはしてほしかったです。

センター試験が今年で終わりますが、そこを変えるよりも入試制度をもう一度見直し、海外の例もみて、ブラッシュアップしていく必要があります。

不正入試問題は、古い考えによりもたらされたものだと思います。本当の変革ははたしてなされるのでしょうか。

 

長い文章お読みいただきありがとうございました。