こんにちは。久しぶりの投稿になります。

最近は、毎週テストがあり、1つでも落としたら留年になるので、緊張した毎日を過ごしています。改めて医学部の大変さを思い知らされています。

順天堂大学が医学部入試において不正を認めて、会見を行いましたが、ひどいものでした。

毎年、見るに堪えないような謝罪会見が開かれ、話題になりますが、今回の会見もなかなかなものでしたね苦笑

 

<順天堂大学の言い訳>

順天堂大学は医学部の入試において、女子と男子の合格ラインが同じではなく、女子のほうが男子よりも受かりにくかったことを認め、その理由を

一般的に大学入学時点の年齢では、女子の精神的な成熟は男子より早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向」にあるため「判定の公平性を確保するために男女間の差異を補正」した

と説明しています。

要するに

男子は初対面の人と話すの苦手なところがあるから、面接で不利になるから、女子と同じ合格ラインだとかわいそう

ってことでしょう。

 

<順天堂大学が求める学生像>

大学のホームページには、アドミッションポリシー(私たちの大学は、こういう考えがあり、そのために、こういう学生が欲しいですよという方針)が明示されています。

順天堂大学のホームページにも書いてあり、その中に求める学生像というものがあるので、見てみましょう。

求める学生像

医学部は、医学・医療の知識・技能のみならず豊かな感性と教養を持ち、国際社会に役立つ未来を拓く人間性溢れる医師・医学者を養成するため、次のような学生を求めます。

1.        一人の人間として、人間と自然を愛し、相手の立場に立つ思いやりと高い倫理観を有する人

2.        幅広い人間性、柔軟性と協調性を備えた高いコミュニケーション能力を有する人

3.        自ら問題を発見し、知的好奇心を持って、自主的に課題に取り組むことができる人

4.        国際的な視点から医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意の有る人

5.        入学後も、自己啓発・自己学習・自己の健康増進を継続する意欲を有する人

 

医学部は面接があり、この大学を志望した理由、この大学に入りやりたいこと、などが聞かれることがあります。

受験生としては、受ける大学であれば、一度はこの「求める学生像」を事前に見て、受験大学を決定し、受験します。面接では、自分が大学の求める学生であることを伝えるます。

 

今回、受験で行われてた「補正」は、この求める学生像から外れた学生を合格させることにつながります。

そもそも、男子であれ、女子であれ、受験生は求める学生像を読んでいるのです。そして、この学生像に見合うようなに面接ではふるまいます。面接と言っても、10分かそこらです。10分かそこらの面接で、コミュニケーション能力にそこまで、差がみられるとは思いません。もしかしたら、順天堂大学の教授陣は見抜けるのかもしれませんが。

 

<差別に理由がない>

順天堂大学の会見や言い訳を聞くと、結局

女子を差別するのに理由はない。なんとなくだけど、女子が多く合格するのはよくない

ということが伝わってきます。これが本当のところなんだと思います。

 

そもそも、このような言い訳が世間に通ると思っていることが、おかしいことだと思います。また、この会見を行うまでに何かしらの話し合いが行われた思いますが、このこの言い訳をだれも止めなかったのです。

 

医学部や医師というのは、そういう世界なのだと思いました。

この言い訳が通る、この言い訳が通ると思っている人達が組織のうえにいる。とても狭い偏った世界です。

郷に入っては郷に従えということわざがありますが、その郷があまりにも、世間とかけ離れています。

閉鎖された世界だったのがよくないです。少しずつでも開かれていってほしいです。

 

つたない文章でしたが、お読みいただきありがとうございました。