【目隠し飛行訓練】見えない不安に立ち向かう日
飛行訓練も14日目を迎えました。今日は、なぜかトーランス空港内大渋滞です。離陸待ちをする飛行機が8機も列をなしています。いつもなら、待っても1〜2機といったところ。コール教官も、こんな渋滞は初めてだと言って記念写真を撮っているので、私もそれに便乗して一枚パチリ。結局、私の離陸の番が来るまで20分以上かかってしまい、その間、緊張感もすっかり無くなってしまい、ついウッカリ、滑走路に入る際の行程の一つである燃料混合セッティングをリッチにするのを忘れてコール教官に指摘されてしまう始末です。😅飛行訓練にも慣れてきたからとは言え、気を抜いてはいけませんね。気を取り直して、いつも通り、パロスバーデス半島の海岸線へと向かい、上空3,000フィートに達したところで、コール教官からいきなり手渡されたのはプラスチック製の大きなダサダサメガネまるで、あのミスターマリックのメガネのようです。え?これかけるんですか?ダサくないですか?ダサメガネのことが気になりながらも、あ、遂にこの時が来たかと内心、事情は掴めておりました。ハイ、そうなんです。目隠し飛行(計器飛行)訓練でございます。このダサメガネをかけると、視覚が制限され、計器ダッシュボード部分より上もサイドも真っ白で、どんな角度に顔を向けても、外の景色が一切見えない構造になっているんです。車で言うなら、目の前の外の視界を遮断されてGPSとスピードメーターだけを頼りに運転する感じでしょうか。というわけで、ダサメガネをかけてコール教官の指示に従い計器だけを頼りに飛行操縦を行います。「まずは、今の速度を保ちながら、2,500フィートまで下降してみて」「続いて、高度を保ちながら、右に180°旋回してみて」そんな具合に、コール教官からの指示が続きます。↑視界はこんな感じで、目の前に見えるのは計器だけなんです。姿勢表示器、速度計、高度計、昇降計、方位計、旋回計・・・この6つの計器を交互に確認し機体が下降しているのか、上昇しているのか、それとも、右へ傾いているのか、左へ傾いているのか。計器表示からの情報を汲み取って即座に機体の状況を把握した上で、操縦しなければなりません。目が回りそうだし、知恵熱出てきそうです。周囲の景色が全く見えない状態なので気を抜いたら見当違いの方向へ向かってしまう事も当然ありますし失速したり、急降下してしまったりという事態にもなり兼ねないのでいつものようにルンルン気分で操縦しているわけにもいかず気が抜けません暫くして、ようやく目隠し操縦にも慣れてきたかなぁと思った矢先、緊張が解れてきた私の様子を知ってなのか隙を与えてくれないコール教官からは次なる新たなプロジェクトが与えられます。むむむ・・・地上のVOR無線局から電波を受信して、VOR計器の表示を頼りに無線発信局の位置と現在地を割り出して飛行する練習です。(ややこしいんです)「高度3,800フィートまで上昇して、その高度を保ったまま、シールビーチ空港から310°の放射方位ラインに徐々に合流するように飛行を続けてみて」みたいな具合です。(ってどんな具合だ?って感じですよね。)目隠しで6つの計器をスキャンしながら飛行操縦するのでさえも既にもう目が回りそうだったのに、VOR無線受信計器も加わっての飛行操縦でとにかく、こんがらがりそうな脳を冷静に保とうとするも私の頭の上からは、湯気出まくりだったに違いありません。そんな風にして、外の景色が一切見えない状況のまま指示通りに計器飛行を続け、しばらくしてようやく「はい、メガネ外していいですよ」と教官から言われダサメガネを外すと、すぐ目の前にトーランス空港が「それじゃ、着陸してね」え!!?そんな急にですかぁあああ えっと、えっと・・・現在の高度は1,000フィートで、スピードは80ノットね。もう直ぐ目の前に滑走路だからパワーダウンして、スピード落として、高度を下げて・・・一瞬、焦りが入ってしましたが、何とか着陸態勢に入り無事に着陸〜。✈︎目に入ってくる視覚情報から状況を把握してそれに対応して操縦することには慣れてきていたものの、周囲の視覚情報が一切無い状態で、計器からの数値情報だけを頼りにする計器飛行がいかに大変なのかを思い知らされました。これをこなす、IFR(計器飛行)パイロットの方達は本当にすごいなぁと改めて敬服してしまいます。鼻歌まじりに計器飛行できる日が私にも来るのでしょうか・・・。また気合を入れ直して、頑張りまーす。かしこ