2.レンジトラップ
A.レンジブレイクと思いポジションを取ったが反転。即座に反対売買を
行うも再度反転。気が付くとレンジ相場の中でもがいている形に。
B.リミットを設定するもその一歩手前で息切れしてしまい、利小に。
C.ストップを設定するもかかった途端に反転。ふるい落とされる形に。
D.レンジが長く、我慢出来ずに決済した途端、ブレイクする結果に。
先週の木・金はまさにこれで負けたような形となりました。どうしてこう
なったかを考えてみましたが、いくつか理由がありそうです。
a.多少の反転で最初に練ったアイディアを間違いと判断した。
b.自分のストップ・リミット設定が正しいと思い込んでしまった。
c.時間の概念をおざなりにした。
aに関しては当初のアイディアの反対方向へ向かう確率・量を定めて
いない、あるいは適切でない事に起因しそうです。N字なのかV字なの
か、Wなのか、L字からの下落なのか。予想通りとはいえ52万人の
雇用喪失と言う事でファンダメンタルは下。つまり原則売り。テクニカル
上U字反転しかけている所で買いつつも、S字となって下落していく様
は傾きを見誤っているだけでなく、反対方向への軌跡を想定していない
からと言えそうです。
bとaは相反していそうですが、実は上述の反対方向への軌跡を想定し
ていない事が理由として挙げられます。しかし、だからと言ってストップ
を下げたり取り消したりするのは過大な損失を招く恐れがあります。
最初のアイディアに対する責任として受け入れ、反転しそうならば反対
売買を行えば良いだけです。個人的にはこのケースは何分足のチャー
トに基づいて相場が動いているのか見誤っていた、つまりcとも連動して
きますが、大局観を見落としていた、という事が往々にしてありそうです。