「引当金」て用語は簿記3級から出てくるけれど、どうも馴染めない。
辞書を引いてみると、
「引当金」・・・
企業会計上、特定の費用または損失で、
①いまだ支出がなされず、
②その発生原因が当期にあり、しかも
③その発生の可能性がきわめて高く
④金額も合理的に見積もり得るものを、
当期の費用または損失として計上した場合の貸方項目。
また、その金額。
貸倒引当金、修繕引当金。退職給付引当金など(広辞苑より)。
と、さっぱり
わかるとしたら、
「引当金」は貸方項目の一種、つまり、「勘定項目」ってことくらいかな。
ちなみに、「勘定項目」は、簿記(取引内容を企業の家計
簿 へ
記 入すること)のときに使う項目名のこと。
(この家計簿のフォーマットはあらかじめ決まってて、
向かって左に「借方項目」、向かって右に「貸方項目」を記入することになってる。下図の<図1>等参照。)
ところで、「勘定項目」には「
現金 」とか「
建物 」とか「
仕入 」とか「
売上 」とか、いろいろな項目が用意されているんだけど、それぞれの役割があらかじめ決まってる。
例えば、「現金」は
資産の増減 を表す役割があって、
・家計簿の「左」に書かれているときは資産の増加
、
・家計簿の「右」に書かれているときは資産の減少
を表す役割を担ってます。
なぜ、資産の増加が「左」なのかは、以下の「貸借対照表(Balance Sheet)」に示すように、資産の定ポジが「左」だから
また、「売上」は
収益の増減 を表す役割があって、
・家計簿の「右」に書かれているときは収益の増加
、
・家計簿の「左」に書かれているときは収益の減少
を表す役割を担ってます。
なぜ、収益の増加が「右」なのかは、以下の「損益計算書(Profit and Loss Statement)」に示すように、収益の定ポジが「右」だから
だいぶ話はそれたけど、本題の「引当金」。
「引当"金"」て言うくらいなんだから「資産」の増減を表す役割のハズなんだけど、どうも
・家計簿の「左」に書かれているときは資産の増加
、
・家計簿の「右」に書かれているときは資産の減少
という考え方が馴染まない(僕だけかな?)
それは、なぜかって考えてみると、
「現金」や「建物」は、
資産の増加 を前提としているのに対して、
「引当金」は、
資産の減少 を前提としているから。
(あくまで、素人の私見。)
もう一度、広辞苑を読んでみると(少し解釈加えてますが)、
「引当金」・・・将来発生する費用のために前もって計上しておく資産
なわけだから、
資産の減少 が前提なんだと思う。
例えば、将来、
取引先(A社)
の倒産によりA社から売掛金(売上の代金)を回収できない場合を想定し、
前もって「引当金」を設定しておく場合・・・の仕訳(家計簿への記入例)は、
<図1>
ここで「貸倒引当金繰入」は、「費用」を表す役割をもってて、
・家計簿の「左」に書かれているときは費用の増加
、
・家計簿の「右」に書かれているときは費用の減少
(上図のP/Lを参照)。
そして、「費用」が増えるってことは、
その分、「資産」が減るってことなので
「貸倒引当金」が右に記載されている。
本音としては、将来発生する費用に対して「現金」を計上しておきたいんだけど、
実際問題、「現金」は手許から減ってないので、
家計簿記入のテクニックとして「引当金」という項目を用意したんだと思う。
(これも私見。)
そして、実際に費用が発生したとき初めて、以下のように「現金」を計上する。
<図2>
つまり、「引当金」は、家計簿記入テクニックのために用意された「マイナス資産」みたいなものだと思う。
そして、実際に費用が発生したときは、この不安定な状態(マイナス資産)を解消すべく勘定項目を「現金」に入れ替える(振り替える)処理をおこなう。
(ここらへん私見。)
振替<図2>の結果、<図1>と<図2>を足すことにより(左右相殺することにより)、
<図3>
と、結果的につじつまが合います
「引当金」が馴染めない理由、
それは(基本的にはあり得ない)「マイナス資産」を前提としてるからだと思います。
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