Q.ロールオーバーができない時の代償について。
めちゃくちゃ胸椎が固くて腹筋がバキバキのジョガーのクライアントさんにロールオーバーを教えています。
お尻を上に上げようとする時に必ず首が上がってきてしまう方がいます。これはどんな代償が出ていると推察されますか?
A.脊柱の可動性がない代償と考えられます。
ランナーでしたら下肢の筋力はあっても、骨盤、股関節周辺の筋の柔軟性に乏しいことも考えられますね。
胸椎が固い→呼吸が浅い→コアの感覚も弱いと考えられますよね。
脊柱の分節的な動きが無いと、へそから下の胴体、下半身は塊となり、その重みを持ち上げるために腕力を使うわけです。
腕の力だけで塊になっている下半身を持ち上げるのは逆立ちできるくらい強靭な筋力と反動が必要ですよね(汗)
当然それに耐えかねて背中や腕の後ろ側の筋肉だけでなく、本来必要の無い胸や肩の前、そして首の筋肉まで総動員して形だけつくる動きになります。
(また反対に脊柱の柔軟性があっても肩甲帯、上腕の後ろ側で床を押す力を使わず、腹筋だけでやろうとして場合も首が上がる可能性はあります。)
基本になりますが、
・呼吸とコアの感覚が伝えられているか
・ブリッジやロールアップ、ローリングで手や脚の力に頼らず脊柱を分節的に動かす、または屈曲させることができるか
・ハムストリング、臀部、腰椎の柔軟性があるか
・肩甲帯の安定
を確認、改善するのが先決になります。
その他、プロップス、アパレイタスを利用できる場合は
アークやスパインコレクターなどの傾斜のあるところからロールオーバーを練習するのもありかと思います。
そもそも、そのクライアントにロールオーバーが教えることの利点も考える必要がありますね。
腹筋バキバキな方に代償でロールオーバーを教えることは、腰椎や頸椎に負担をかけたり、血圧があがったり、体にとってはデメリットしかありません。
エクササイズを分解して無理の無い体の使い方体得してもらう方が大切です。
結果としてロールオーバーの代償が少なくなっていくと思います。