ムスコが小学生のころ、でんじろう先生の実験のテレビをよく見ていた時期がありました。理科、苦手なんだけども。

そこで感電させられた宮川大輔さんが、怯えながら「ガイコツ　見えたやろ？」って叫んでましたっけ。

ピラティスするようになって、このセリフをよく思い出します。

ピラティスするとき、ほんとに自分のガイコツが見えたらすごく分かりやすいのにな。

でも見えないので想像するのです、自分のガイコツ。骨だけになった自分との対話。

おもしろいです。

さて、今日は背骨のはなし。

わたしはピラティスを始めるまで、自分の身体なのに、産まれてからずーっと動かしてきた自分の身体なのに、骨がどうやって組み合わさっているのか、筋肉がどうやってついているのか、どこが動くから身体を動かせているのか、全く意識していませんでした。

仕組みも分からず何十年も感覚で身体を動かしていたわけです。

背骨がこんな風になっていることを正確に知ったのも結構最近の事。

背骨は1本の骨ではなくて、小さな骨（椎骨）が連なってできています。ピンク部分が首の部分、緑が胸の部分、紫が腰部分の背骨。

そして直線のようにまっすぐではなくて、少しカーブしていますよ。腰の部分は軽いS字カーブ。よく、背骨をまっすぐに！って言いますが、このカーブを無くしてほんとにまっすぐにしたら、無理しているということ。まっすぐすぎても自然じゃないのです。

ピラティスではとにかくこの背骨（脊柱）を柔軟に、柔軟に、といろんな角度から取り組みます。

柔軟とはどうゆうことか？

この小さな椎骨の隙間を開けるような気もちで、重力につぶされないように引き延ばす。

伸ばしたり、曲げたり、回転させたり、本来の可動域まで、偏りなく動かせるようにすること。

どうしてそんなに背骨が大事なのか？

もう一度上のガイコツちゃんを見てくださいね。

胸の部分では肋骨がつながっています。肋骨には呼吸をするための肺が入っていて、肺にたくさん空気をいれるには、この肋骨をしっかり動かす必要があります。

そして腰の部分、ここは骨の前が空洞ですね。

実際にはここに内蔵があります。でも肋骨のような安定した骨がないので、背骨とその周りについている筋肉だけで身体を支えなくてはいけません。

地球には重力があって、年を重ねるごとに、その影響が少しずつ出てくる。

背骨はあなたの身体の中心にあって、毎日頑張ってあなたを支えていますよ。

毎日の生活や、ピラティスをするとき、「ガイコツ見えたやろ？」って感じで自分をスケルトンにしてみてください。

動きながら、自分ガイコツの小さな骨の動きを想像してみて。

相当難しいから、だからマインドがフルネスします！

背骨は自然なＳ字カーブ。そして一つ一つの骨を動かすつもりで。

なんだかんだ書きましたが、まとめるとそうゆうことです。

ふとした時に思い出してもらえたらうれしいです。

背骨ってどうなってるの？