今日は脳のお話です。

自分が興味があってなんとなく学んだことですが、共有したいと思います。関係ないようでいて、ピラティスにもつながっているので不思議です。

 

脳の中には「偏桃体」というものがあり、快、不快、不安、恐怖に反応しています。


「扁桃」とは「アーモンド」の別名で、あんな形をしていて、脳のわりと深い部分に左右1つずつあるんだそうです。

 

この偏桃体が怖さのイメージを大まかに記憶しているとのこと。


例えば偏桃体が切り取られたサルは、天敵であるヘビを恐れることもなく、食べようとさえするらしいです。


つまり、恐怖の記憶があるから、危険を察知し生存していられるわけです。

 

 

目で見たり、耳で聞いたり、鼻で匂ったりした情報は、いち早くまずのこの偏桃体に届き、まずここで、快・不快、不安などを感じるようになっています。


理性や思考をつかさどる大脳皮質に情報が届く前に、まず生命存続の危険をここで判断するようになっているのです。


偏桃体で不安を感じると、そこから記憶をつかさどる海馬に伝わり、「不快、恐怖」が記憶されてしまうし、視床下部に伝わってホルモンや自立神経に影響を与えます。

 

つまり、頭で考えるより早く、本能的に偏桃体が「感じてしまう」ということ。


だから、努力や意識ででこの不安を抑えようとしても無理がある、ということが分かります。

 

ではどうしたらいいのでしょうか。偏桃体が不快だと感じることをできるだけ避けて生きるのが賢いやり方です。

 

視覚、臭覚、皮膚からの刺激など、できるだけ偏桃体が喜ぶ環境をつくればいいのではないのでしょうか。

 

 

 

私がピラティスに夢中になってしまったのは、「マインドフルネス」が理由だった訳ですが、どうしてピラティスでそれができるのか。


それは身体の動きを想像して集中しながら動いていて、これがなかなかに難しい。


だから、偏桃体が不安を感じる前に日常での不安を感じる隙間みたいなものが減らされた、ということではないかな、と思います。


何もしていない、もしくは単純な作業などだと勝手に雑念が入ってきてしまいますもんね。

 

そしてピラティスの動き自体が偏桃体を喜ばせているのではないかな、そんな事を感じています。

 

なんだか真面目な記事になってしまいました。脳に興味をもったいきさつ、もまたいつか・・・

 

 

参考文献 「脳が不快なことをやめれば健康になる」石川陽二郎 著

     「マンガでわかる神経伝達物質の働き」 野口哲典 著