買い上がりの時間分散で

むずかしいのは

どこで買うかだが、

すでに買い場を知っている。

まず「新値」である。

このときに最も資金の

ウエイトをかけるのがよいです。

等分するならそのうちの

4割をここで投資する。

次に「押し目」で買う。

これは株価が上昇した後、

買いのタイミングになります。

もちろん、この時点で

株価が天井のパターンで

下げてきたときには、

買い増すのは中止し

保有株も売却します。

あくまでも前述した

「押し目」の動きの

ときだけ買いに入る。

このときには残りの半分、

全体の3割を使う。

最後に買い増すのが

「煮詰まり」のとき。

前半での売買のときには

「煮詰まり」ではなく、

その後の新値が買い場になるが、

時間分散では上限ラインが

下げてきたにもかかわらず、

株価が現状を維持している時点で

最後の資金を投入するのです。

これであとは待機。

新値を更新できない

あるいは思惑とは反対に

下げてしまったときには、

全株を売却する。

一度に売れないときには

株価の低いものから売っていく。

これは新値から天井までを

買おうという欲張った戦略。

これが成功すれば、

一気に資産を増やすことができるのではし

ただし、これは2回目の新値まで。

決して3回目の新値から始めてはいけません。

銘柄分散はやめ、時間分散を行う

時間をおいて2回、3回に分けて買うべき。

新値銘柄投資で300万円を超えてくると

余裕ができることでしょう。

そこで集中投資を忘れ、

複数の銘柄に投資したくなる。

こうなるとどこかで失敗するのです。

理由は集中力がそがれるから。

銘柄を分散すると確実に

パフォーマンスは悪化するのです。

ちなみに、投資信託が

銘柄を分散するのは資金量が大きく、

集中させたくともできないだけの話。

だが、一方で

銘柄によっては

一度に買いにくくなるのも事実。

新値株なら出来高があるため、

注文が入らないということはないが、

1回に300万円、400万円を

投資する勇気が備わっていないため、

ビビッてしまうのである。

そこで、時間分散でさらに

リスクを軽減する投資を実行したい。

それは時間をおいて2回、

3回に分けて買う方法である。

これには「買い下がり」と

「買い上がり」があるが

ここでは「買い上がり」のみを行う。

買い下がりは

株価が下がったところで買い増す方法で、

基本的に下げ相場で有効。

買うたびに1株当たりの

買いコストが下がるため、

その後、株価が底打ち反転、

買いコストを上回ったときには

一気に利益が出る。

一見良さそうだが、

下げ相場の目処がつきにくいのと、

利益に変わるまで

時間がかかるという

致命的な欠点がある。

これを理解いただきたい。

最初のうちは「新値」をキーワードに

売買すべきです。

これなら火傷を負うことは少ないからです。

そのほか、ここでは買ってはいけない

チャートの形を紹介したい。

そのポイントは

株価と基準ラインの位置、

それに上限ラインの動きだ。

高値から6カ月以内に株価が安値ラインを

大きく下回り、

その後中間ラインを抜けないチャート。

高値をつけたときに

大きく上昇した上限ラインに

株価が追いつかないチャート。

上限ラインのピークが、

先のピークを抜けないチャート。

これらは買いエネルギーが弱い証拠。

しばらくすると反落し、

買い値より下に下がってしまいます。

買える銘柄、上がる銘柄は、

そのエネルギーの強さがチャートに表れる。

チャートと自分の判断を

信じることができれば、

このステージは間違いなく

クリアできるでしょう

相場には「三段高下の法則」

というものがあります。

上昇相場が3回、

下降相場が3回でひとつの

大きな相場サイクルが

終わるというもの。

先の「新値銘柄」投資は、

このうちの最初の上昇相場を買う

具体的な方法です。

そこで相場が次に移る、

つまり二段上げ、

三段上げを買う方法も当然ある。

それは「煮詰まり銘柄」を買うことだ。

煮詰まるとは相場のエネルギーが蓄積され、

第二、第三ロケットに点火する直前、

あるいは点火直後のところ。

ここを買えば次の上昇を

丸ごとゲットできる。

これには、次の2つのパターンがある。

いずれも先の新値銘柄を

追跡するところから始まる。

新値銘柄の株価が

上限ラインが先の高値より

上にとどまっているとき。

いずれも先の高値を更新したときに買え、

売りは、これまでと同じ。

この2つの状態は、

相場がきわめて強いことを表している。

ふつう、最初の上昇相場より二段上げ、

三段上げの方が

上昇幅の大きくなるケースが多いため、

充分な利益を得られる。

なぜ、新値銘柄への投資が

これだけ効率的なのかというと、

意識せずに,

その時々の人気銘柄に

投資を行っていることになるからです

新値を取れるということは

かなりの買いエネルギーに

支えられている。

つまり「天,地,人」が

味方をしているのです。

上昇してきても新値目前で

息絶えてしまう銘柄とは、

一味も二味も違う

エネルギーにあふれているのです

だが、この方法が

いつも使えるとは限りません。

投資できる銘柄が

極端に少なくなったことがあります。

これは相場全体が高値圏で推移、

ほとんどの銘柄が前半で年初来高値

を更新してしまったことなどが

過去にあります。

そこで必要になるのが、

「煮詰まり」を買うためのノウハウ。

すなわち新値を取った後の

二段上げに

入ったところでの投資である。

"時間"と"強さ"は上限ラインで見るもの

上限ラインが高く離れているほど,

その後の値上がり率が大きいのです

昨年高値から新値までの期間が短く、

上値のチャートの上限ラインを越えると

その後の値上がり率が大きいです

なお、期間を上限ラインのピークで見るのは、

相場の余韻もカウントするためです

相場は高値をつけて

終わりというわけではなく、

その余韻を残しています

というのも、まだ値上がりを

期待している投資家がいるからです

その投資家があきらめて

はじめて相場は幕を閉じることになります

つまり
①新値銘柄のチェック
②昨年の上限ピークからの期間と、
ピークの水準のチェック

によって、

上限ラインのピークから1年以内で、

上限ラインが

上限のピークを超えている銘柄を買えば、

そこからかなりの確率で

10 %以上の値上がり益が

見込めるということになります。


勢いとは、

株価の上昇ピッチが上がるところです

「勢い」とはもちろん相場におけるもの。

相場を動きから分解すると

「初動」「上昇」「加速」「沸騰」「天井」「反落」「減速」「悲観」「底」という

プロセスを連続的に描いているのですが、

勢いはこのうち「加速」、

株価の上昇ピッチが上がるところです

そこで買えば当然、投資効率が高いのです。

ただし、これはすべての相場で

起こるわけではなく、

加速と沸騰を飛び越えて

天井というケースも多いです。

勢いがつくかどうかは、

前章でも出てきた「フシ目」が

大きく関係しています

過去の高値や上値トレンドラインが

フシ目の代表で、

株価がこれを超えたときに

相場に勢いが出ることが多いです

上値トレンドラインは

チャートを1枚1枚

めくらなければならないが、

過去の高値を抜いてきた銘柄は、

ネットで簡単に見つけることができます。

100万円を300万円に増やすまでの投資術は、

1カ月以内での精算を目安にする

21回で「売り」「買い」を決める

勢い、煮詰まりを買う

爆発、戻り、噴き上げを売る

まずは投資の期間でしょう。

一般的には短期といわれる期間である

1ヶ月を基本とします。

ひとつの会社に長期間運用を

委ねるほどの資金量ではないから

この期間になります。

短期といっても10万円のときよりは

長めでよいというイメージ。

そして、ひとつの銘柄に集中的に

投資を行うことが利益を

伸ばすのに重要になります。

成功でも失敗でも、

結果を明確に出すという意図になります

失敗したら

次のチャンスに賭けるようにしましょう。

売買の方法として、

要するに中途半端なときには売り、

買いを行わないということ

そのためには、

タイミングの見極めが重要になります。

この売買を忠実に守っていれば、

自ずと短期売買になるはず。

また売り値、買い値も明らかになる。

このステージでも、

テクニカルは週足をベースにしましょう。

テクニカルだけで充分に

目的は達成できます。

買うべきときに買って、

売るべきときに売る

資金の面からいうと、

ここからが本当の株式投資かと思います。

100万円であれば

自力で貯金できる額かと思います。

これまではリスクを極力抑えるために、

銘柄を絞った投資を行ってきたが、

ときには売買テクニックも

駆使しながら資産を10倍に増やしていく。

ここからはもっと範囲を広げて、

さまざまな条件に合致した

銘柄で勝負したい。

ここでも資金の性質から

前半と後半の2回に分ける。

前半は100万円を300万円、

後半は300万円を1000万円にする。

もちろん、どちらもローリスク、

ハイリターン型の投資だが、

第1ステージとは違って、

多少の冒険ができる資金的な余裕がある。

この余裕でハイリターンを狙うわけです。

ただし、基本的な考え方は

10万円のときと同じになります。

すなわち銘柄を広げるのではなく

株式数を増やすこと

(つまりは銘柄への集中投資)と、

リターンに元金を加え、

そのまま次の銘柄に投資する

「複利型投資」を踏襲するということ。

もうひとつ重要なことは、

銘柄にこだわりを持たないということ。

この実践こそが、

「買うべきときに買って、

売るべきときに売る」

ということになる。

これが株で利益を積み上げる秘訣です。

資金が30万円に増えた段階で、

次のステップに進みたい。

10万円を3倍に増やしたということで

自信がつくでしょう。

これで資金的に

余裕ができたというだけでなく、

"儲けグセ“もできます。

この延長線上で一気に

100万円突破といきたいですが、

30万円という金額になれば

買える銘柄も増えるので

選択肢、投資対象がグッと広がるので、

買いたい銘柄が見つからない

という状況はなくなるでしょう

30万円以下で売買できる銘柄は

1000銘柄近くある。

10万円以下で売買可能な銘柄が

200銘柄前後であったことを考えると、

格段の違いです。

そのため、つねに売買が可能となり、

資産を増やすチャンスが広がるわけだ。

ただ、ここでも500円以下の株価の銘柄は

除外しておきましょう。

信用リスクを見るだけの眼力が

備わっていないからです

もうひとつ、肝に銘じるべきことは、

基本的に売買株数を

増やすことを考えるべきだという点

単元株1単位で25万円の銘柄より、

2単元なり3単元を買える銘柄への

投資を先行させる。

1円の重みが違うからだ。

100株で1単元の銘柄では

1円の上昇効果は100円しかないが、

2単元なら200円、

3単元なら300円となって返ってくる。

資産の増え方も違ってくるのです