$道産子詩人pikki-asyurazou
それは、戦後は坂口安吾から始まるのではと思う。
安吾が孤軍奮闘して芥川賞に推薦した松本清張(同じ選者三島由紀夫は大反対して「それなら選者を辞める」と・・)や、同じく文壇から傍流で仲のよかった開高健、竹中労・・
そして、戦後最高のドキメンタリー作家松下竜一こそは、松本清張の後継者だったのではと思う。

つい最近では辺見庸(開高健をもう少し詩的にした感じかな)だろと思い、今日図書館から借りてきた本は、辺見庸が三冊と、「坂の上の雲」(下)と、開高健。

冒頭真っ先に、永山則夫の死刑についての記述がある。永山則夫について書かれた文は、寺山修司と竹中労以来だな。

「この部屋の一番明るい所が、一番暗くなる所であるとは、私は気がつかなかった」(永山則夫『無知の涙』河出文庫より)