【食前、食後の感謝のうた】

修学旅行生の受け入れでは

毎回必ず子ども達に

このうたを伝えています

意味をきちんと解説すると

皆めちゃくちゃ感心して

ちゃんと一緒に唱えてくれます

学校でもこの話してくれたら良いのにね

家に帰って両親にも教えてあげよう

日本人って凄い〜

いただきますとごちそうさまがこんなに奥深かったなんて！

などなど

子ども達は本当に素直です

宿に来られるゲストさんや

ディープスポットツアーでも

この話をするのですが

やはり皆さん感心して

憶えようとしてくれます

こうして古来からの日本人の

感謝の心を思い出してくれる人が

たくさん増えますように

この文字は池田の自然派びよう室

『和咲美』さんにお願いして

描いてもらいました

お店やマルシェなどでも

販売されていますので

購入することが出来ますよ

たなつもの　百の木草も　天照す　

日の大神　月の大神の　恵えてこそ　

天地の恵み　いただきます

たなつもの　もものきぐさも　あまてらす　ひのおおかみ　つきのおおかみの　めぐみえてこそ　あまつちのめぐみ　

いただきます

たなつもの＝穀物

百の木草＝植物たち

天照す＝アマテラスオオミカミ、天から照らす、太陽、伊勢の内宮さん

日の大神、月の大神＝生命は太陽と月の両方の光がなければ生きられない

天地の＝天と地、父と母

全ての恵みに感謝していただきます

朝宵に　もの食うごとに　豊受の

神の恵みを　思え世の人

ご馳走さまでした

あさよいに　ものくうごとに　とようけの　かみのめぐみを　おもえよのひと

ごちそうさまでした

朝宵に＝朝と夕、江戸時代は１日2食だったので

豊受＝トヨウケのオオミカミ、天照大神の食事係、伊勢の外宮さん

ご馳走＝走り回って準備してくれる人、食材や食事を作ってくれた人だけでなく食器やテーブル、落ち着いて食事の出来る環境などを作ってくれた全ての人に感謝してごちそうさまでした

いただきますは

神＝天地、自然、宇宙への感謝

ごちそうさまでしたは

人＝目の前の人だけでなく全ての人、全人類への感謝

という様に私は解釈していて

唱える時には胸の前で軽く手を合わせ

両手の中の空間に感謝の祈りを集めて

天に送ります

正しい作法は詳しくは知りませんが

私としてはそれがしっくりくるので

その様にしています

自分の中心がしっかりと

天地と繋がってることが

感じられれば

それで良いと思うので

自分の感覚をきちんと

感じてみてください

江戸時代の国学者、古事記研究者の

本居宣長（もとおりのりなが）

の和歌では

「月の大神」は入っていないのですが

地球上の全ての生命は太陽の光だけでは

生きられず月の光も必ず必要なので

私はこちらの歌を唱えています

食前、食後の感謝のうた（解説）