8月6日 | 雷かあさんち~豆台風たちとの生活日記~

8月6日

今日は長男の小学校の登校日。

もうすでに登校していきました。


毎年8月6日が登校日になっています。


「8月6日」

ここ広島ではこの日付は大きな意味を持っています。

他の地方の方には???でしょうか。


そう、65年前、広島に原爆が落とされた日。

遠い日のことのようですが、

私達の周りには原爆の影響を受けた人が何人もいます。


私の父もその一人。

当時少年だった父は、8月6日当日市街地へ学徒動員の予定でしたが、

前日かに「広島に新型爆弾が落とされる」という怪文書が出回り、

それを見た担任の先生が父のクラスの学徒動員をやめたそうです。

そのおかげで父は未だ健在です。

学徒動員に出た他のクラスの子は何人も亡くなったそうです。

そして原爆投下後、片づけ作業に市街地へ出ている父。

その体と心には、どんな傷跡が残ったでしょうか?


こうして一代前の父や母は戦争を知っています。

そう思うと、遠い昔ではありません。


戦争を知らないでいる自分。

息子達も含め、これからも戦争を知らないままでいきたいです。

それは戦争の記憶を風化させるのではなく、

悲惨な記憶として心に残しながら。



私が小学生の頃は、夏休みの学習課題の冊子の中に、

必ず原爆関係の話が載っていました。

それが当たり前でしたが、他県の方はそういうのがなかったようですね。


長男の小学校の冊子にも、もう原爆や戦争のことは載っていません。

今はそんなことより算数や国語の教科を学びましょう、てことなんですかね。

平和学習もとても大事なことだと思うのですが。



いつもギャーギャードタバタうるさい我が家。

怒ったり、泣いたり、そしてたくさん笑ったり。

好きなゲームやTVを楽しみ、美味しい物を食べる。

そんなありふれた日常を送れることがどんなに幸せなことか。



今日はその幸せに感謝しながら、

午前8時15分に黙とうを捧げようと思います。



いつまでも笑顔で過ごせる時代でありますように・・・